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第231話

Author: レイシ大好き
そのことを理解した秘書は、再び自分の仕事に取り掛かり始めた。

彼がこんなにも気を使っているのを見て、京弥は心の底から一抹の喜びを感じた。

どうやら、この秘書は少しは分別があるようだ。

部屋にいる紗雪は、秘書か他の社員だろうと思い、あまり考えずに口を開いた。

「入って」

声を聞いた京弥は、迷うことなくドアを開けて入った。

デスクにいる秘書と円は、顔を見合わせて好奇心から疑問に思った。

この時間に、京弥が紗雪を訪ねてきたのは一体何のためだろう。

とにかく、しばらく見かけなかった京弥が自ら積極的に紗雪を訪ねてくるなんて、驚きだった。

京弥が入ってくると、紗雪は机に向かって急いで何かを書いていた。

彼が入ってきたことにも気づかず、頭をあまり上げることなく言った。

「何か用事があるなら、直接言って」

紗雪は足音を聞いて、その人物がすでにオフィスに入っていることを察知したため、こう言った。

京弥は意図的に黙っていた。

紗雪がいつ気づくかを待っていた。

紗雪はしばらく待ったが、誰も何も言わないことに少し不思議に思った。

オフィスに入ってからこんなに経っているのに、何も
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