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第608話

Penulis: 落流蛍
「華恋も違うはずよ。じゃあ栄子......でも彼女は今誰かとデートの最中だし......」

時也は、ハイマンが独り言のように次々と名前を挙げ、正解を片っ端から除外していく様子をじっと見守っていた。

ハイマンは三度目の推理を経て、ようやく一番あり得ないと思っていた人物の名を口にした。

「か、華恋だった?!」

「そうだよ」時也は淡々と答えた。

電話の向こうで、ハイマンの目がまん丸になった。

「えっ!?華恋があなたの奥さん?!マジで?!」

時也は彼女の驚きが落ち着くのを待ってから、再び口を開いた。

「ああ、華恋は僕の妻だ」

「どういうこと?どういう経緯よ?!」

ハイマンは気になって気になって、今すぐ飛んで行きたいほどだった。

時也は椅子に腰掛けながら話した。

「長くなる話だから、また今度ゆっくり話すよ。今日は君に頼みたいことがあって電話したんだ」

「何を?」

「華恋はまだ僕の正体を知らない。だから今日君が家に来たとき、どうかそれを内緒にしておいてほしい」

ハイマンは頭をベッドのヘッドボードにもたれかけながら言った。

「無理よ......私が一番苦手なのは嘘をつくことだってわかってるのくせに」
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