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第480話

مؤلف: 魚ちゃん
もっとも、あそこまで酷く吐いていて、快方に向かうなどとは到底思えなかった。

だからこそ、胡桃が嬉しそうに笑っている光景は、極めて稀で貴重なものだった。

医師が去った後、樹が不思議そうに尋ねた。「明里が来たのが、そんなに嬉しかったのか?」

胡桃が人差し指を曲げて手招きした。

「耳貸して。あなたにも幸せのお裾分けよ」

病室には二人しかいないのに、わざわざ樹を近づけて、内緒話をしようというのだ。

……

胡桃の喜びとは対照的に、明里の気分はずっと沈んだままだった。

以前、潤が「一緒に実家へ行って話をつけよう」と言った時、彼女は拒否した。

実の母親といつ会うかと聞かれても、心の準備ができていなかった。

今の彼女は、まるで殻に閉じこもる貝のように、すべての現実から逃げ出したかった。

だが思いもよらず、玲奈の方から会いに来たのだ。

しかも、わざわざ勤務先の学校まで。

千秋が給湯室から戻ってきて、明里に声をかけた。「明里さん、お母さんが来てますよ。外で待ってます」

明里は息を呑んだ。

誰?

玲奈?それとも実の母親?

明里は一瞬迷い、一瞬動けなかった。

どちらであって
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