LOGIN一条財閥の継承者であることを隠し、無職の主夫として暮らす俺。野心家の妻・絵里香は俺を見下し、間男の樹と不倫にふける。娘の誕生日すら蔑ろにされた時、俺の忍耐は限界を超えた。 愚かな妻に離婚を突きつけた俺は、一条財閥の「真の王」として覚醒する。義妹・凜と共に、最愛の母を謀殺した黒幕である白鷺銀行、そして絵里香と樹を巨額融資という甘い罠へ誘い込む。 何も知らない元妻たちが俺を嘲笑うパーティー会場。真っ白なスポットライトが無職の元夫であるはずの俺を照らし出した瞬間——彼らの傲慢な笑みは凍りつく。 容赦なき復讐の狂宴の幕開け。だが俺たちはまだ知らない。その先に、母の死にまつわる底知れぬ闇が待っていることを。
View More夜八時。リビングのテーブルには、結衣の名前が書かれたバースデーケーキと、不格好なリボンが結ばれた小さな箱が置かれていた。
「パパ……ママ、まだお仕事終わらないの?」
五歳になる娘の結衣が、画用紙に描いた『ママへの似顔絵』を胸に抱きしめたまま、泣き出しそうな顔で俺を見上げている。
今日は結衣がずっと楽しみにしていた大切な誕生日だ。俺は娘の頭を優しく撫でると、スマートフォンを取り出して、妻である絵里香に電話をかけた。
数回のコールの後、苛立ちを含んだ声が耳に届く。
『何? 今、ホテルで重要な祝賀パーティーをしているの。用がないなら電話してこないで』
「今日は結衣の誕生日だ。ケーキを買って待っていると言ったはずだが」
『だから何? 子供の誕生日なんて毎年あるじゃない。こっちは会社の命運を握る大事な日なのよ。定職にも就かず、家で主夫ごっこをしているだけのあなたには一生理解できないでしょうけどね』
凍てつくほど冷たい言葉だ。
その背後から、ひどく甘ったるい男の声が聞こえた。
『社長ぉ、グラス空きましたよ。……ふふっ、今日は最高ですね、絵里香さん』
『ちょっと、待ってよ、樹(いつき)くん……あぁもう、切るわよ!』
ブツッ、と乾いた電子音が鳴り、通話が切断された。
「……ママ、こないの?」
ついに結衣の目からポロポロと大粒の涙がこぼれ落ちる。
俺は湧き上がる怒りを噛み殺し、極めて穏やかな声で結衣を抱き寄せた。
「ごめんな。ママは今日、どうしても外せない用事があるみたいなんだ。パパと一緒にケーキを食べよう」
泣きじゃくる娘をなだめ、ベッドで寝かしつける。
結衣の規則正しい寝息を確認した俺は、そっとドアを閉めてリビングに戻った。暗がりの中、虚空に向かって低く声を落とす。
「結衣を守れ」
『——承知いたしました』
どこからか、感情の読めない声が耳元のインカムに返ってくる。
俺は冷たい雨が降る夜の街へと歩み出した。足取りは重く、胸の奥で微かな未練が燻っている。
(頼むから、全部俺の勘違いであってくれ……)
妻は不器用なだけで、家族への愛は残っているはずだ。あの男の声も、ただの酔った社員の戯言に違いない。そう自分に言い聞かせながら、俺は足早にホテルへと向かった。
◇
都内の高級ホテル、最上階の宴会場——
扉を開けると、そこでは華やかな音楽と共に、絵里香がステージの上でマイクを握っていた。
「皆様! 我が社が今回、大型案件を獲得できたのは、すべて彼のおかげです。私の最高のパートナー、樹くん!」
呼ばれた樹は、洗練されたスーツ姿と完璧な営業スマイルで投資家や経営者たちに深く一礼した。いかにも有能な若手エリートといった、非の打ち所がない立ち振る舞いだ。
しかし、彼が絵里香の腰に手を回した瞬間——その表情は、甘く蕩けた男の顔に変わった。
「絵里香さんのためなら、これくらいの契約、どうってことありませんよ」
拍手喝采の中、あろうことか二人は大勢の客が見ている公の場で、熱烈に唇を重ね合わせた。
絵里香は抵抗するどころか、俺の前では決して見せたことのない、柔らかく女らしい表情で彼を受け入れている。
勘違いであってくれという俺のささやかな願いは、無惨にも打ち砕かれた。
俺がステージへと歩み寄ると、歓声が引き、絵里香が俺の存在に気づいた。
彼女の顔に明らかな嫌悪感が浮かぶ。
「な、何しに来たの!?」
絵里香は周囲の経営者や投資家たちの目を気にし、足早に距離を詰めてきた。そして、周囲に悟られまいと声を落とし、底冷えのする声で威圧する。
「私の大切な客たちの前に顔を出さないで。恥ずかしいから、今すぐ出て行ってくれない?」
周囲の目を気にして必死に体裁を保とうとする姿が、ひどく滑稽に見える。
「夫が妻の祝賀会に足を運んで何が悪い」
俺が一歩も引かずに見据え続けると、絵里香は忌々しげに顔を歪め、さらに声を潜めて凄んだ。
「立場を弁えなさい。ここはあなたが、うろついていい場所じゃないのよ」
俺は冷ややかな視線を返し、言葉の刃を突きつけた。
「立場……か。俺がいては、あの熱烈な『挨拶』の邪魔になるからじゃないのか?」
図星を突かれたのか、絵里香の表情が険を帯びる。思い通りに支配できない俺の態度が、彼女の薄っぺらい自尊心をへし折る。
「偉そうな口を叩かないでちょうだい。定職にも就かない甲斐性なしのくせに!」
周囲を取り繕う余裕すら失い、絵里香はヒステリックに声を荒らげた。
俺は絵里香の罵倒を真っ向から受け止め、ひたすらに冷え切った目で二人を見据えた。そして、口の端を歪めて言い放つ。
「今日は運がいいな。こんなにお似合いの二人を、わざわざこの目で見られるなんて」
「は……?」
「次はそのまま、部屋でも取るつもりか?」
夜明け前の森の滑走路は、深い霧に沈んでいた。 俺は滑走路の端に車を停め、着陸灯の向こうを見ていた。後ろには、議長が貸してくれた評議会の車が二台並んでいる。中には係員が五人、待機していた。 昨日の夕方、ケスラー家の車が三台、館を出ていった。滑走路から館までの山道は一本しかない。待ち伏せるなら、その途中だ。 待ち伏せを避けるだけなら、紗英を別の道で運べばいい。だが、それでは奴らは何もしないまま帰っていく。俺が欲しいのは、紗英の無事と、奴らを現行犯で押さえることの両方だった。 霧の向こうから、ジェット機のエンジン音が近づいてきた。 やがて、一条の社用機が滑走路に降り立ち、俺たちの車の前で止まった。扉が開き、タラップが下ろされる。 タラップを降りてきたのは、紺の上着を着た女だった。腕には角のすり切れた革の書類鞄を抱えている。十二時間の飛行のあとでも、女の背筋はまっすぐだった。「水無瀬紗英です」「一条隼人です。来てくれて、感謝する」 紗英は俺の顔を値踏みするように眺めた。「先に言っておきます。私は一条の人間を信用していません」「それでいい。だが、今だけは、俺の言うとおりに動いてくれ」 俺は紗英を自分の車の後部座席に乗せ、自分もその隣に座った。運転は係員の一人に任せた。それから、評議会の迎えの車の運転手に空の書類鞄を一つ渡した。「先に館へ向かえ。この鞄を助手席に見えるように置いてな」 迎えの車が霧の中へ走り出した。俺の車は前照灯を消して車幅灯だけを残し、少し間を空けてその後を追った。係員の車二台も、さらに後ろからついてくる。 隣で紗英が鞄を抱え直した。「囮ですか」「ああ。奴らが欲しいのは、あなたじゃなく、その鞄の中身だ」 紗英は窓の外の霧に目を向けたまま、低い声で言った。「別の道で私を運べば、危ない目に遭わずに済んだはずです。私を囮の後ろに置いて、敵を捕まえる手柄を取りに行くんですね」「捕まえなければ、奴らはまた京都の事務所を襲う。次は写しでは済まない」 俺は紗英の膝の上の鞄に目をやった。「手柄だけが欲しいなら、あなたと原本を前の車に乗せて、そのまま囮にしている。その方が奴らは確実に食いつくからな」 紗英が、こちらを振り向いた。「だが、前の車に置いたのは空の鞄だ。奴らを捕まえるより先に、あなたを無事に館へ届けることを決めていた
京都の夜は雨が降り始めていた。 水無瀬紗英は、雑居ビルの三階にある小さな会計事務所で、ひとり机に向かっていた。所長も同僚もとうに帰り、灯りがついているのは紗英の席だけだ。机の上には、角のすり切れた革の書類鞄が置かれている。 紗英の父がこの鞄を紗英に託したのは、亡くなる前の晩だった。一条の本家には決して渡すな、と父は言った。それから十年、紗英は誰にもこの鞄を開けさせなかった。 中にあったのは、横領の濡れ衣を着せられて職を追われた父が、最後まで手放さなかった数字だ。「数字は嘘をつかない」というのが父の口癖だった。今日の夕方、紗英は一条のペントハウスで、初めてその中身を他人に見せた。 あのとき、廊下の奥から小さな女の子がこちらを覗いていた。大人を怖がっているのが一目で分かった。紗英は笑いかけることもせず、ただ目が合ったまま頷いた。女の子は少し考えてから、同じように頷き返してきた。 天井の蛍光灯が、ふっと消えた。 窓の外のビルには灯りがついている。消えたのは、この階だけだ。 扉の向こうで、階段を上がってくる足音がした。一人ではない。紗英は鞄を胸に抱え、机の陰に身を沈めた。 扉の鍵が外からこじ開けられた。黒い雨合羽の男が三人、懐中電灯の光を室内に走らせる。「鞄を出せ。それだけでいい」 光が紗英の顔を捉えたとき、男たちの背後で鈍い音がした。一番後ろの男が声も上げずに床へ崩れ落ちる。 戸口に顔じゅうに古い傷の走る男が立っていた。 傷の男は振り向いた二人目の腕をねじり上げ、床に押さえつけた。その隙に、三人目の男が紗英の腕から鞄をもぎ取った。鞄を抱えた男は窓を破り、外の非常階段を駆け下りていく。「追います」 傷の男が窓へ向かいかけた。紗英は、その背中に声をかけた。「追わなくて結構です。あれは写しですから」 男が振り返った。紗英は立ち上がり、膝についた埃を払った。「原本はペントハウスを出たその足で、別の場所に預けてきました。父の遺言は『本家に渡すな』でした。原本を仕事場に置いたことは、十年間一度もありません」「……そうでしたか」「あなたは一条の方ですか」「真柴と申します。楢崎さんの言いつけで、夕方からビルの下で見張っていました」 真柴は少しの間、紗英を見ていた。それから懐から端末を取り出し、短く告げた。「楢崎さん、水無瀬さんはご無事です
一時間後、係員たちが聴聞の間へ戻ってきた。門の記録に、今朝、館を出た者の名は一つもなかった。書記の部屋も空のままで、梶谷の姿はどこにもないという。 議長の許しを得て、凜が手帳の頁を一枚、係員に託した。昨夜、凜が俺に渡すつもりで書いていたものだ。頁には三本の鍵の家紋と、その家の名が記されていた。 ケスラー家—— 三百年、この館の記録と金庫の鍵を預かってきた家だという。 俺は議長に向き直った。「門の記録に名がない以上、梶谷はまだ館の中にいる。だが、係員がどこを探しても見つからなかった」 半円の誰も口を開かなかった。「係員でさえ入れない部屋が、この館にあるということだ。その部屋の鍵を持っているのは、どの家だ」 半円の視線が窓側の席に集まった。ケスラーの顔から、血の気が引いている。 議長が杖で床を打った。「ケスラー。金庫室を開けよ」「金庫室には十三家の古い証文が納めてある。分家の若造の言いがかりで開けるわけには……」「開けられぬ理由があるなら、この場で申せ」 議長の声に、ケスラーは口を閉ざした。やがて懐から鉄の鍵束を取り出し、重い足取りで席を立った。 * 金庫室は本館の地下の一番奥にあった。ケスラーの手で鉄の扉が開けられると、湿った冷気が流れ出してきた。 書類棚に囲まれた床の上に、梶谷が座らされていた。両手を後ろで縛られ、頬には殴られた痕が赤く残っている。 見張りの男二人は、議長の姿を見ると黙って壁際に退いた。 凜が誰よりも早く駆け寄り、床に膝をついた。震える指で縄の結び目をほどこうとするが、固く締められていてなかなか解けない。俺は係員の腰の短剣を借りて縄を切り、梶谷の手首を自由にした。 縄を解かれた梶谷が、最初に口にした言葉は自分のことではなかった。「帳簿は……」「心配ありません。ここにあります」 凜が上着の下から紙の束を取り出した。それから手帳に挟んでいた眼鏡を梶谷の手に握らせた。「ひびが入ってしまいましたけど」 梶谷はひびの入った眼鏡をかけ、しばらく凜の顔を見ていた。「よく見えます。これで十分です」 聴聞の間に戻ると、梶谷は書記席ではなく、半円の中央に立った。「評議会書記、梶谷玲司。証言者として、ハルトマン信託の口座監査記録を提出します」 梶谷は帳簿をめくりながら、三十年分の金
夜明けの少し前、私は物置の前から箪笥を押しのけて地下へ降りた。聴聞の前に帳簿を一緒に取りに行くと、梶谷さんと約束していたからだ。 私は貯蔵庫の木の扉を開けた。石段には誰もいなかった。昨夜、私が渡した毛布が段の上に丁寧に畳んで置かれている。その横に細いフレームの眼鏡が落ちていた。 拾い上げると、片方のレンズにひびが入っていた。梶谷さんは昨夜、レンズを拭く時でさえ毛布の端を使っていた人だ。その人が眼鏡を置いたまま、自分からどこかへ行くはずがない。 石段の上の通路を照らすと、湿った土に靴の跡がいくつも重なっていた。本館の書庫へ向かう跡だけが、引きずったように深く乱れている。誰かが書庫の側から降りてきて、梶谷さんを無理やり連れて上がったのだ。 私は膝から力が抜けそうになり、石の壁に手をついた。昨夜、この人は自分の部屋は危ないと言っていた。それでも私の部屋の入口を心配して、ここに残っていたのだ。 樽の陰を探ると、帳簿は昨夜のまま残っていた。連れていった者たちは、帳簿の在りかまでは知らなかったのだろう。私は帳簿を上着の下に抱え、眼鏡を手帳に挟んで部屋へ戻った。 * 午前九時の聴聞の間、書記席は空席になっていた。 議長が杖で床を打つより先に、エドモンドが立ち上がった。昨日まで顔に出ていた苛立ちは消え、落ち着いた笑みを浮かべている。「議長にご報告がございます。書記の梶谷は今朝早く、一身上の都合で職を辞し、館を去りました。後任は追って決めていただきたい」 半円がざわめいた。窓側の席のケスラーだけが、表情一つ変えずに座っている。 梶谷さんがいなければ、帳簿を自分の名前で差し出す人はいなくなる。そうなれば、今朝の採決を止めるものは何もない。エドモンドの狙いは、それだった。 眼鏡を見せれば、私が夜の間、別棟を抜け出していたことを明かすことになる。外出の禁を破った者として、私の審査はさらに不利になるだろう。けれど、ここで黙れば、梶谷さんがどこへ連れていかれたのか、誰も確かめようとしない。 私は傍聴席から立ち上がった。係員が私の肩に手を伸ばした。私は構わずに手帳を開き、ひびの入った眼鏡を掲げた。「書記の眼鏡です。今朝、別棟の地下の通路で拾いました」 聴聞の間が静まり返った。「外出を禁じられた身で私は別棟を出ていました。その罰は
「結衣、いい子にしてなかったから……ママ、結衣のこと嫌いになっちゃったの?」 その涙に、さすがの絵里香も言葉を失う。気まずげに視線を逸らし、小さく舌打ちをした後、「……そんなこと、言ってないでしょ」と呟いて寝室へ逃げるように消えていった。 胸の奥が激しく痛む。俺は結衣の小さな体を強く抱きしめた。「違うよ。結衣は世界一のいい子だ。パパがずっと一緒にいるから、安心して眠りなさい」 俺は結衣の小さな背中を優しくさすり続けた。 しゃくりあげる声はやがて規則正しい寝息へと変わり、泣き疲れた娘の身体からすっと力が抜ける。 その小さな身体を抱き上げてベッドへ運び、毛布を掛けた。 明日、あの女
冷たい雨がアスファルトを叩く音を背に、俺は自宅マンションの重い扉を開けた。 玄関は薄暗く、静まり返っている。濡れたコートを脱ぎ捨て、リビングの照明をつけると、そこには目を背けたくなるような現実が待っていた。 テーブルの中央に置かれたバースデーケーキ。六本のロウソクは火を灯されることもなく、生クリームは完全に乾ききって、ひび割れている。傍らには、結衣が一生懸命に描いた『ママの似顔絵』が、主役の帰りを待ちわびたまま、ぽつんと残されていた。 表面上は平静を保っていたつもりだったが、内面はすでに決定的に壊れかけている。 俺はソファに深く沈み込み、両手で顔を覆った。 過去の記憶が薄暗いリビ
俺の言葉に絵里香は鼻で笑い、周囲の経営者たちへ聞こえるほど大きな溜息をついた。「何を見間違えたのか知らないけれど、大袈裟に騒がないで。誤解よ、誤解。海外のビジネスシーンでは、これくらい当たり前の親愛の情だわ。本当に器の小さい男ね、あなたって人は」 絵里香は血相を変えるどころか、軽蔑を隠そうともせずに言い放った。「自分の無知を棚に上げて、大事な祝賀会の席で醜態を晒すなんて。恥ずかしいから、もう口を開かないで」 そこへ、横に立っていた樹が一歩前に出た。顔に張り付いた完璧な営業スマイルは、その奥の嘲笑を隠そうともしていない。「旦那様、あまり絵里香さんを困らせないでください。彼女は今、我
夜八時。リビングのテーブルには、結衣の名前が書かれたバースデーケーキと、不格好なリボンが結ばれた小さな箱が置かれていた。「パパ……ママ、まだお仕事終わらないの?」 五歳になる娘の結衣が、画用紙に描いた『ママへの似顔絵』を胸に抱きしめたまま、泣き出しそうな顔で俺を見上げている。 今日は結衣がずっと楽しみにしていた大切な誕生日だ。俺は娘の頭を優しく撫でると、スマートフォンを取り出して、妻である絵里香に電話をかけた。 数回のコールの後、苛立ちを含んだ声が耳に届く。『何? 今、ホテルで重要な祝賀パーティーをしているの。用がないなら電話してこないで』「今日は結衣の誕生日だ。ケーキを買って