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第572話

مؤلف: 魚ちゃん
エレベーターの中で、朱美が不意に訊いた。「昨夜は潤と一緒だったの?」

明里は顔を赤らめた。こういう話を親とするのは、やっぱり慣れない。

やがてうつむいたまま、小さく頷く。

朱美は口元を綻ばせた。

明里は慌てて弁解する。「お母さんが想像してるようなことじゃないわ。酔っ払っちゃって、彼のところで寝ただけで、本当に何もなかったから!」

「何もなくて、それで彼女になったのね」

明里の顔がボンッと音を立てて沸騰しそうになる。「本当に何も……」

「はいはい、信じてるわよ」朱美があっけらかんと言う。「付き合い始めたんなら、今を楽しみなさいな」

明里は母を見つめた。「……結婚を急かさないの?」

だって――独身で子持ちなんて、世間的にはあまり聞こえが良くない。

昔、哲也はそれを理由に実家に顔を出すことすら許してくれなかった。「家の恥だ」と言って。

「結婚したいと思った時にすればいいのよ」朱美はさらりと言った。「しなくたって構わないわ。あなたたちを食べさせていくくらい、どうってことないわ」

「でも、周りの人が色々言うんじゃ……」

エレベーターが到着した。朱美は明里の手を取って外へ
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