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第5話

Author: ロニエ
麻酔がようやく切れると、セバスチャンは重いまぶたをこじ開けた。体はひどく衰弱していたが、自分のことなど気にかける余裕はない。頭にあるのはセリーナのことだけだった。

すぐに部下を呼び寄せて状況を確認させると、セリーナの手術は無事に成功し、移植した骨髄も順調に定着しているという。それを聞いて、何日も張り詰めていた緊張の糸が、ようやく解けた。

自分の骨髄が彼女を救ったことだけは、決してセリーナに知られてはならない。

その夜のうちに彼女を人目につかないクリニックへ移し、手術記録をすべて封じ、誰にも口外させないよう命じた。

それからの日々、セバスチャンは持てる優しさをすべてセリーナに注いだ。愛する女が戻ってきた安堵に浸り、ヴィヴィアンのことはすっかり頭から消えていた。

この3年間、ヴィヴィアンはおとなしく、頑ななほどひたむきに彼を愛してきた。

どれほど怒っても、最後には必ず家で従順に彼の帰りを待つ。そして少し宥めると、すぐ機嫌を直す。

セバスチャンは思い込んでいた。

――彼女が離れていくはずがない。そんな度胸もないはずだ。

セリーナの容体が落ち着き、通常の療養に移ってから、セバ
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