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第300話

مؤلف: 北野 艾
なるほど。あの大金を叩いてこの書画を落札したのは、志帆のために父親の歓心を買おうとしてのことだったのか。

どうりで、あんな異常な金額をポンと出せたわけだ。

「だからって、画に八つ当たりすることないじゃないですか。すごく高価なものなのに、捨てるなんて勿体ないですよ」詩織が心を痛めているのは、もっぱらこの芸術品の行く末についてだけだ。

「なら、詩織が処分してくれ。フリマアプリか何かで20円で売っ払ってしまえ。ここに置いてあるだけで目障りだ」

海雲の本気だ。もし今日詩織が来なかったら、この名画は明日には本当にゴミ処理場行きだっただろう。

「20円だなんて、あまりにも損ですよ」

「損なものか。どうせ捨てるつもりだったんだ、20円にでもなれば儲けもんだろう」

時々、この富豪たちの金銭感覚にはついていけないことがある。

だが海雲の頑固さを知る詩織は、彼が本当に捨てかねないことを悟っていた。

そこで彼女は妥協案を提示した。「おじ様、こうしませんか?私が専門の鑑定士に依頼して、適正な価格で買い取らせていただきます。その金額をおじ様にお支払いするということで」

「詩織、これが気に入っ
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