返却請求代行―婚約破棄の代償、払わせます―謎の男に愛され始める

返却請求代行―婚約破棄の代償、払わせます―謎の男に愛され始める

last update最後更新 : 2026-05-18
作者:  YOR剛剛更新
語言: Japanese
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故事簡介

現代

ハッピーエンド

憂鬱

裏切り

契約結婚

独立

天才

隠し身分

婚約者と社長令嬢から「婚約は白紙」と言われ、すべてを奪われ下着姿で放り出される如月璃子。 璃子を拾ったのは、甘いマスクの裏に秘密を隠した正体不明の修理工・真壁 仁。 不思議な魅力を持つcrescent moonの店主・真壁聖子との出会いが、璃子を美しく、冷徹に変身させる。 仁と契約結婚を結び、極秘の代行組織『Blue Code Studio』を始動。 自分を裏切った者たちへ、容赦のない反撃を開始する。 「略奪者たちへ捧げた時間とコスト、利息をつけて、全額返却請求させていただきます」 仁が見せる意外なほど深く、甘い愛。 やがて璃子は、彼が国内最大財閥の若き代表・山城 陸であることを知る。 裏切り、復讐、至高の溺愛。

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第 1 章

第1話:私の婚約者

「直樹さん、急いで!」

寝室の扉を勢いよく開けベッドで眠る、如月きさらぎ璃子りこの婚約者・芹沢せりざわ直樹なおきの身体を揺する。

「あと、5分だけ……」

直樹さんは朝が大苦手。同棲する3年前までは毎朝、モーニングコールで起こしていた。それでも起きない直樹さんを毎朝自宅まで起こしに行っていた。今、同棲をしていても本当に起きない。

「せっかく、昇進の話も出ているのに。ここで遅刻したら取り消されちゃうよ」

ずっと、仕事らしい仕事をさせてもらえていなかった直樹さんに、部長クラスへ昇進するという話が飛び交う。婚約者として、自分のこと以上に誇らしい。

「そうだな。昨日、璃子が資料の最終チェックしてくれていたし」

疲れている彼の代わりに、分析データをまとめたり、企画書の骨組みを作ったりしている。

「今日の結果次第で、俺たちの未来が決まるもんな」

直樹さんは寝癖を気にしながら、甘えるような視線を璃子に送り抱き寄せた。

「いつも、ありがとうな。絶対に幸せになろう、俺たち」

「うん」

小さなアパートの玄関に置かれた使い古した芳香剤の甘い香りを感じながら、二人が勤める桐島ホールディングスへ歩みを進めた。

「部長になれば、給料も上がるし。その時は、ちゃんとした式を挙げよう」

いつもの駅まで並んで歩く幸せな時間と歩道で、直樹さんはそう言ってくれた。

「まずは直樹さんの夢を叶えることを優先」

「そうだな。必ず昇進してやる!」

直樹さんは、璃子の右手をそっと握った。

「宝石店の指輪をつけような」

この指輪は、夜市でたまたま売られていた。夜の灯りの下でこの二つの指輪だけがひと際、目を引く輝きに導かれて、直樹さんが購入してくれたもの。

桐島ホールディングスの自社ビルに着き、エントランスに入ると、私たちは申し合わせたように数歩、距離を置く。社内恋愛禁止ではないけれど、なるべく社内では接触しないようにしたい、昇進前に余計な噂を立てたくないという直樹さんの要望をくみ取った。

「直樹さん。後でね」

「芹沢さんと呼んでくれよ!誰かに聞かれたら困るだろう」

困惑気味に直樹さんは、エレベーターに乗り込んだ。

璃子は次のエレベーターに乗るため、直樹さんを見送る。

それは、直樹さんと同じ部署。家から一緒に会社に来てエレベーターも一緒に乗り降りするとなると、確実に同棲していることを知らせることになってしまうから。いつかは、堂々と一緒に歩ける日が来るなら、これくらいは辛抱できる。

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5 章節
第1話:私の婚約者
「直樹さん、急いで!」寝室の扉を勢いよく開けベッドで眠る、如月璃子の婚約者・芹沢直樹の身体を揺する。「あと、5分だけ……」直樹さんは朝が大苦手。同棲する3年前までは毎朝、モーニングコールで起こしていた。それでも起きない直樹さんを毎朝自宅まで起こしに行っていた。今、同棲をしていても本当に起きない。「せっかく、昇進の話も出ているのに。ここで遅刻したら取り消されちゃうよ」ずっと、仕事らしい仕事をさせてもらえていなかった直樹さんに、部長クラスへ昇進するという話が飛び交う。婚約者として、自分のこと以上に誇らしい。「そうだな。昨日、璃子が資料の最終チェックしてくれていたし」疲れている彼の代わりに、分析データをまとめたり、企画書の骨組みを作ったりしている。「今日の結果次第で、俺たちの未来が決まるもんな」直樹さんは寝癖を気にしながら、甘えるような視線を璃子に送り抱き寄せた。「いつも、ありがとうな。絶対に幸せになろう、俺たち」「うん」小さなアパートの玄関に置かれた使い古した芳香剤の甘い香りを感じながら、二人が勤める桐島ホールディングスへ歩みを進めた。「部長になれば、給料も上がるし。その時は、ちゃんとした式を挙げよう」いつもの駅まで並んで歩く幸せな時間と歩道で、直樹さんはそう言ってくれた。「まずは直樹さんの夢を叶えることを優先」「そうだな。必ず昇進してやる!」直樹さんは、璃子の右手をそっと握った。「宝石店の指輪をつけような」この指輪は、夜市でたまたま売られていた。夜の灯りの下でこの二つの指輪だけがひと際、目を引く輝きに導かれて、直樹さんが購入してくれたもの。桐島ホールディングスの自社ビルに着き、エントランスに入ると、私たちは申し合わせたように数歩、距離を置く。社内恋愛禁止ではないけれど、なるべく社内では接触しないようにしたい、昇進前に余計な噂を立てたくないという直樹さんの要望をくみ取った。「直樹さん。後でね」「芹沢さんと呼んでくれよ!誰かに聞かれたら困るだろう」困惑気味に直樹さんは、エレベーターに乗り込んだ。璃子は次のエレベーターに乗るため、直樹さんを見送る。それは、直樹さんと同じ部署。家から一緒に会社に来てエレベーターも一緒に乗り降りするとなると、確実に同棲していることを知らせること
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第2話:不穏な足音
広告代理店の企画職・ブランド戦略のフロアに着き、横を見るとこの会社の専務であり社長令嬢の桐島麗香専務が訪れていた。「そこのあなた」「麗香専務。おはようございます」麗香専務の機嫌を損ねることは、この会社ではクビを意味している。だから、璃子は深々と丁寧なお辞儀をして、挨拶をした。「芹沢さんを呼んでくださる」直樹さんに渡した資料にミスが出たのではないかと、不安が押し寄せた。「かしこまりました」何度も確認しているそう思いながら、急いで直樹さんのデスクへ向かった。デスクのモニターを見ている直樹さんの肩を軽く叩く。「璃子! その行動、まずいぞ」直樹さんはこれまでに見たことのないしかめた表情でと強い口調で言い放った。「麗香専務が、直樹さんのことを呼んでるの」直樹さんは出入り口へ視線を投げ、軽くため息をついたと同時に「璃子。ミスしてないよな?」と吐き捨てた。「資料のこと?」「それ以外に何があるんだよ!」そう言い放って、直樹さんは璃子を一度も見ることなく、麗香専務が待つ出入り口へ向かった。璃子は自分のデスクへ向かい、デスクトップの電源を入れる。「ミスなんて、していないはず」ひとりごとを漏らしながら、数字の打ちミスなのか、計算式なのか、はたまたブランドロゴの配置か、いいえ、ブランドロゴの綴りを間違えたのか。画面を食い入るように見つめ、一つひとつの項目を再検算した。「特に、ミスをしているように見えない」そう独り言をつぶやき、ふと出入り口へ視線を投げた。ちょうど、麗香専務と直樹さんが並んでフロアを去っていく後ろ姿が見えた。直樹さんの足取りは軽やかに見える。(それなら、特に問題なさそうね)握っていたマウスを手から離した。「璃子さん。何かあったんですか」璃子の後輩、猫田 明衣さんが声を潜めデスクに身を乗り出した。「麗香専務の噂話、璃子さんは知っていますか?」「噂話?」「麗香専務は、気に入った人を見つけると手段を選ばないそうですよ」「どういうことなの?」明衣さんは、璃子の耳元に顔を近づけた。「芹沢さん、最近急にあか抜けたって社内で噂されているじゃないですか。さっきもエレベーターの前で、麗香専務が芹沢さんのネクタイを直していたんですよ」「麗香専務が? ネクタイを?」「だから、芹沢さん
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第3話:境界線
それからの二週間、直樹さんは目に見えて変わっていった。 以前なら「資料のここ、どう思う?」と聞いてきた夜の時間は消え、彼は連日のように麗香専務との会食で帰りが遅くなった。たまに帰ってきても、身につけている時計やネクタイが、とても手が届かないような高級品に変わっていく。不安で仕方なかった。だけど、声をかける時間すらも私たちにはなかった。時々、直樹さんが一言二言話すだけで、璃子の話は聞こうともしない。 「俺、もうすぐ大きな仕事……いや、人生の勝負に勝つから。璃子も楽しみにしてろよ」 昨夜、そう言って璃子を抱き寄せた。けれど、直樹さんの香水の匂いは、璃子が選んだムスクではなく、どこか気高く、刺すような柑橘の香りがした。翌日、桐島ホールディングスのエントランスには、たくさんの社員たち集まっていた。 周囲の社員たちの「ありえない」「顔採用か」という陰口が、璃子の耳に入った。 掲示板には「経営幹部・芹沢直樹」という信じられない辞令が貼り出されている。 「やっぱり、後ろ盾は麗香専務だったんですね。あのネクタイ、見ました? きっと専務の見立てですよ」 隣で明衣さんが囁く言葉が、遠くの方で聞こえる。 璃子の視線は、掲示板の横を通り過ぎていく直樹さんの首元に釘付けだった。 今朝、マンションを出る時、璃子が彼直樹さんシャツに合わせて選んだのは、落ち着いたネイビーのネクタイだった。 『これが一番、直樹さんに似合う』 そう言って結び直してあげた。 けれど、今、直樹さんの喉元を飾っているのは、透き通るような淡いアイスブルーのネクタイだ。 (……会社に着くまでの間に、着替えたの?) それとも、出社してすぐに専務室に呼ばれ、麗香専務の指先でそのネクタイを締め直されたのだろうか。 朝、自分が結んだネクタイは、今どこにあるのか。ゴミ箱に捨てられたのか、それとも彼のバッグの底で丸められているのか。 直樹さんがもう完全に別の世界の住人になったのだと突きつけられたようで、見開いた目から、涙が溢れた。 「……目障りだな」 人混みの隙間から、低い男性の声が鼓膜を打った。 驚いて涙の目を上げると、掲示板のすぐ横。脚立の脚を掴んだまま、一人の青年がこちらをじっと見下ろしていた。 「そんな男のために、泣いているのか」 紺色の作業着、荒っぽく掻き上げられた黒髪の青年が鋭い瞳
last update最後更新 : 2026-05-16
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第4話:偽りの愛の終わり
直樹さんの長い指に絡みつく、真っ赤なマニキュアの塗られた指。その手首には、璃子の給料の何ヶ月分かもわからない、ダイヤを散りばめた高級時計が光輝いていた。 「……直樹、さん? 麗香、専務……? どうして、二人が一緒に……」 震える声で絞り出す。頭の中が真っ白になって、立っているのさえやっとだった。 「あら、まだいらっしゃったの? あなた、直樹さんの家政婦さんでしょう」 「えっ? 家政婦?」 直樹さんは麗香専務の前で、璃子のことを『家政婦』と呼んでいたということなのか。 「直樹さん、これ、どういうこと?」 「璃子、昇進できたのは、麗香専務のお陰だ」 (コネということなの? それとも……男女の仲を?) 「直樹さん? 私が作ったデータや書類にミスでもあったの? 何か弱みでも握られているの?」 「麗香さんと婚約する」 「え……?」 「聞こえませんでしたか? 直樹とわたくしは、結婚いたしますの」 麗香専務が直樹さんの腕に胸を押し付けながら、顎を上に突き上げた。 「直樹さんは、私の婚約者です。三年間、ずっと支え合ってきました。それを麗香専務が私たちの家に……!」 「私たちの、家? ふふっ、おかしなことをおっしゃるのね。このマンションの名義は、わたくしの持ち物ですわよ」 麗香専務は、高らかな笑い声を上げながら、 「直樹は、我が桐島ホールディングスの経営幹部よ。掲示板を見てらっしゃらないの?」 掲示板は、見た。だから、今日は昇進祝いをしたいと思って、直樹さんの帰りを待っていたのだから。 「私の夫、次期副社長になりますの。ねえ、直樹?」 直樹さんは私から視線を逸らし、麗香専務の肩を抱き寄せていた。 「璃子……よく考えてみろよ。お前みたいな、学歴も職歴も地味な女が、経営幹部になった俺の妻にふさわしいと思うか? お前と結婚したって、俺の出世には何のプラスにもならないんだよ」 直樹さんは璃子のことを「自慢の婚約者だ」と言ってくれていたはずなのに、こんなにも簡単に切り捨てるの。これまでずっと直樹さんの踏み台になるために、踊らされていたの。 「直樹さん、どうして?」 「家政婦さん。頭の回転が鈍いようですわね」 麗香専務はそう言って、直樹さんの腕をグッと引っ張った。 「璃子! 簡単なことさ。お
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第5話:脱ぎ捨てた偽りの愛
璃子は、直樹さんを見つめながら、アイスブルーのジャケットに手をかけた。 「誕生日の贈り物よね? 直樹さんは『俺にふさわしい色』と言ったこと覚えていますか?」 そう言って、ボタンを外す。 真冬に着るには、驚くほど体温を奪う色。結局のところ、璃子のためではなく、直樹さんの隣に置くための色だった。 「一度も私に、馴染まなかったジャケット」 価値が失われたわけではない、役目が終った。 上質な生地の重みを確かめるように、一度持ち上げて床へ落とした。 次に、ブラウスのリボンに手をかける。リボンを解き、ボタンを一個一個外した。 「俺の成績を上げるためには、清潔感のある白を着ていてほしいと渡されたブラウスよね?」 璃子の装いは、着るたびに直樹さんの評価を飾る布で、名札の延長だった。 「不用品、分類としては、それで十分でしょう」 「はぁ、不用品か?」 直樹さんはそう言ったけれど、そんな問いに答える気はさらさらない。 ブラウスを脱ぎ、ジャケットの横へ投げた。 続いて、スカートのファスナーに手をかける。 「仕事ができる女は、ラインの出るスカートを穿くべきだと、身体の線を強調する、タイトなロングスカートを押し付けましたね」 正確なウエストサイズすら、直樹さんは知らなかった。実際はぶかぶかで、歩くたびに前後ろの位置がずれて、恥ずかしい思いばかりしていた。 「私とっては、ただの面倒な代物だった。独りよがりな指示も同然よね? そう! 押し付けよ」 そう言って、スカートを音もなく床へ滑り落とす。 「璃子! 黙ってさっさと脱いだらどうだ」 「わたくしは、楽しんでおりますのよ。どれほど、直樹を愛していたのか知りたいですもの。このまま続けて下さるかしら、家政婦さん」 「私は決めていましたから、麗香専務に言われなくとも脱ぎ捨てます」 そう言って、次はアクセサリーへ手を伸ばした。 「セール品、ポイント消化、余ったからプレゼントしてくれたものよね?」 イヤリング、ネックレスを丁寧に外す。引きちぎるようなことはしない。物に罪はないのだから。 「直樹さんが得意とする、賢い買い物術ですね! どこの女性が喜ぶと思っているのでしょうか?」 「璃子は、喜んでいただろう」 「勘違い男も、ここまでくると見苦しいものですね! 直樹さん。贈り物と呼ぶには条件が足りないと思い
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