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第681話

Autor: 北野 艾
二審がどうなるか、誰も予測がつかない。

だが、詩織の目は「無期懲役」の四文字に釘付けになっていた。

スマホを握る指先に、じっとりと力がこもる。

呼吸を整え、少し時間を置いてから、海雲に電話をかけた。

声のトーンは、いつも通りを心がけた。

「……今日が出発じゃなかったかね?」

電話に出た海雲は、開口一番、気遣わしげに尋ねてきた。

「ええ、今空港にいるんです」詩織は喉の奥が震えないよう、慎重に言葉を選んだ。「飛び立つ前に、一言ご挨拶をしておきたくて」

「こっちはいいから、安心して勉強してきなさい。私のことなら心配いらんよ」海雲の声は、穏やかで力強かった。

詩織は喉の奥に熱いものが込み上げるのを感じた。しばらく唇を噛みしめ、どうにか平静を取り繕って言葉を絞り出す。「……分かりました。お体、大切になさってくださいね。休暇のたびに江ノ本へ帰りますから、その時は必ず顔を見に伺います」

「ああ、待っているよ」

慌ただしく通話を切った。

これ以上話し続ければ、感情のダムが決壊してしまうのが分かったからだ。

一人残された海雲に対し、かけるべき言葉が見つからない。自分の無力さが歯
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桜花舞
え? で、結局柊也が収賄とかに手を染めてたのはいつからなの? 志帆はたまたま登場して詩織を遠ざけるために利用されたってこと?
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