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不倫の末路、地獄に堕ちた元夫
不倫の末路、地獄に堕ちた元夫
Penulis: パクチー好きの静香

第1話

Penulis: パクチー好きの静香
A市一の富豪である神谷琉馬(かみや りゅうま)が一人の女子大生にうつつを抜かし、街中がその噂でもちきりだった頃。

私、安藤愛唯(あんどう あい)は、全く気に留めていなかった。何しろ、私は彼が7年間追いかけ続けて、ようやく妻に迎えた、ずっと憧れていた存在なのだから。

息子の神谷奏良(かみや そら)の誕生パーティーを開いた日、一人の若い女が大きなお腹を抱えて家に乗り込んでくるまでは。

私は一夜にして、A市中の物笑いの種となった。

しかし、琉馬は私を必死に抱きしめ、目を真っ赤にして言った。「愛唯、あれは酒の勢いだったんだ。すぐに彼女を病院へ連れて行って堕ろさせるから!」

私はその言葉を信じた。それから5年後のある日、エステサロンを訪れた時のことだ。

隣の個室から、デリケートゾーンのケアを受けているらしい女の、艶めかしい声が漏れ聞こえてきた。「出産してから、あっちの方がどうしても元通りにならなくて……でも、夫の欲が強すぎて断れないの。まいっちゃうわ」

それを聞き、私は顔を火照らせながら、最近の若者はなんと情熱的なのかと感心していた。

しかし、ドアを開けて外に出ようとした瞬間、彼女の電話が急に鳴り出した。

彼女は甘えるような声で言った。「もう、琉馬のせいよ。あなたとの子供を産まなかったら、こんな痛い思いなんてしなくて済んだのに。

ふふっ、お金なんていらないわ。私が欲しいのは、あの女をポイ捨てして、私と結婚することだけ」

ドアノブにかけた私の手がピタリと止まった。

我に返った私は、震える指先で離婚届の手続きを予約した。

琉馬に捨てられるのを待つ必要なんてない。私の方が、もう彼をいらないのだから。

確認ボタンを押した直後、琉馬からの着信があった。

電話に出ると、彼のどこか気だるげで、他人事のような声が響いた。

「愛唯、今日は用事があるから、夜は帰らないよ」

私はそっと自分の頬に触れた。そこには、無数の針跡がある。彼のために、私は何千回という美容注射を打ってきたのだ。

全ては彼がかつて、「愛唯、女は三十歳を過ぎると肌が枯れる。俺は十八歳の、あの吸い付くような瑞々しい肌触りが好きなんだ」と言ったからだ。

だから、ピアスホールすら開けるのを怖がっていた私が、彼を喜ばせるために痛みに耐え抜いてきた。

その裏で、彼は別の女に子供まで産ませていた。

「わかったわ」

あまりに淡々とした私の返答に、彼は珍しく一瞬言葉を失ったようだった。

まだ何か言いかけようとする彼を遮るように、私は一方的に通話を切った。

そして、水野彩葉(みずの いろは)の写真を彼に送信した。

「役所で会いましょう」

30分も経たないうちに、琉馬は家に帰ってきた。

初めて浮気がバレた時の様子とは違っていた。

今の彼の顔には罪悪感も、恐れもなかった。

ただ悠然とした手つきでタバコに火をつけた。

そして、背後のドアを開けた。

そこから、小さな人影が飛び込んできた。奏良だ。

「ママ!」

私は琉馬を睨みつけたが、言おうとした言葉は途端に喉に詰まった。

彼はふてぶてしく笑い、奏良を高く抱き上げた。

「奏良、今日は家族みんなで遊びに行こうか」

「わあ、本当!行く行く!」

彼が奏良を盾にして私を脅しているのは明らかだった。

5年前、私たちが離婚すると知った奏良がてんかんの発作を起こした時のように。

彼は床に倒れて痙攣しながらも、私の服の裾をしっかりと掴んで離さなかった。

「ママ、パパと……離婚しないで……お願いだから……」

私は胸がえぐられるように痛み、結局奏良のために妥協した。

しかし、家を出ようとしたその時、ある人が突然現れた。

彩葉が目を真っ赤にして、小さな男の子の手を引いていた。

彼女は有無を言わさず私に向かって土下座した。

「愛唯さん、お願い。琉馬を返して。今日は陽仁の誕生日なの。この子には、パパが必要なんだよ」

神谷陽仁(かみや はると)がワッと泣き出した。「パパがいい!パパがいいよぉ!」

私の手を握っていた奏良の体が瞬時に強張り、顔が紙のように蒼白になった。

私は振り返って琉馬を見た。彼の目には葛藤の色が浮かんでいた。

胸が早鐘のように鳴り、彼を掴もうと手を伸ばした次の瞬間。

彼は毅然とした足取りで、彩葉のそばへと歩み寄った。

そして申し訳なさそうな声で私に言った。「今日は本当に無理なんだ。また今度にしよう」

プツン――

脳内で何かが切れる音がした。

5年前のあの騒動で、奏良は同級生たちの前で二度と顔を上げられなくなった。

背後で多くの人に指を指され、「父親なしの子」と罵られた。

奏良は精神を病み、屋上から身を投げようとさえした。

私が地面に膝をついて泣き叫び、ようやく彼を思いとどまらせたのだ。

その後、琉馬は高級ジュエリーやブランドバッグを贈ってきた。

だが、そんなものに何の意味がある?これが私と息子が身を削るような苦痛と引き換えに得たものだということは、A市中の誰もが知っている。

「琉馬、もしここを出て行くなら、私と奏良はもう二度とあなたを許さないわ」

私の血走った目を見て、琉馬の心臓がギュッと締め付けられたようだった。

しかし次の瞬間、彩葉が陽仁を抱きかかえ、車道に向かって飛び出した。

「もう、生きていたって仕方ないわ!こんな惨めな思いをさせられるくらいなら、いっそ死んでやるわ!」

琉馬は血相を変え、すぐさま私を乱暴に突き飛ばすと、車が行き交う道路にいる彩葉の元へと走っていった。
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