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第269話

Auteur: みそ煮
last update Date de publication: 2026-07-29 16:06:45

沙織の鋭い瞳が、真っ直ぐに彼を捉えた。一馬は勘違いだと言い訳をしようとしたが、確信している彼女を前に、言葉は何も出てこなかった。

(今までバレたことなんて一度も無かったのに……何故彼女が知っているんだ?)

一馬が雇った探偵は一流で、調査対象にバレるようなヘマを犯したことは一度もない。ただ性根が腐っているだけの女ではなかったのか?

一馬は自分は沙織を舐めすぎていたのだと、このときになってようやくそのことを悟った。

「驚いているようですね。私、人の気配と視線には敏感なんです。あなたが雇ったのであろう……人物の尾行にはすぐに気付きました」

「な、何故……」

「どうしてバレてしまったのか、気になるようですね。まぁ、良いですよ。特別に教えてあげましょう」

沙織はいつものような穏やかな笑みを浮かべ、語り始めた。

「私ね……物凄い貧乏な家庭に生まれたんです。父親は顔も知らなくて、物心ついたときには母親しかいませんでした」

「……」

初めて語られる沙織の過去。湊斗ですら彼女の昔についてはあまり知らない。おそらく、沙織本人が愛する彼に言うのを避けてきたからだろう。

――あまりにも黒くドロドロで、とても
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Commentaires (1)
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ウサコッツ
この女に引っかかった 湊人の責任重大 早く警察に被害届出して 守るべき人をしっかり守るか 守れないならさっさと離婚して消えてあげて
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