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第1288話

Auteur: リンフェイ
確かに咲は辰巳から大きな仕事を二つ紹介してもらったおかげで、多少なりの稼ぎはあった。それでも豪勢にご馳走してしまって、せっかく稼いだお金を使ってしまうわけにはいかないではないか。

「わかりました、奢っていただけるというなら、どこにでも付き合いますよ。あなたが作ってくれるものでも食べますから」

辰巳はどこで食事をしようが構わなかった。ただご馳走してくれるのが、将来の奥さんであるだけでいいのだ。

待て待て、一体誰が将来の奥さんだ?

おばあさんが咲こそが辰巳の妻だと選んだのだから、咲が将来の奥さんに決まっているだろう。

「結城さん、私は見えないので自分で料理をすることはできませんよ」咲は落ち着いた様子で辰巳にそう注意した。彼女は目が不自由なのだからそれはそうだろう。

すでに慣れている環境であれば、咲は自由に行動することができるのだが、料理だけはできない。

もしこのような体でなければ、彼女も料理はできるのだ。

柴尾家の令嬢である彼女だが、以前はどんなことでも自分でしなければならなかったからだ。

この時、辰巳は真顔に戻った。そうだ、彼女は目が不自由なのだから、どうやって料理をす
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