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175食目

Penulis: はるくぼ
last update Tanggal publikasi: 2026-09-06 12:31:51

翌朝、橘家の空気は不思議なほど静かだった。

昨日までの進路の話が重かったからかもしれない。あるいは、話すべきことをすでに話し終えたからかもしれない。

窓の外には冬らしい白い光が差し込み、カーテンの隙間から入る朝日がリビングの床を細く照らしている。遠くで車の走る音がかすかに聞こえるだけで、家の中には梓が朝食の支度をする小さな物音しかない。

蓮は客間の布団を整え、軽く肩を回してから廊下へ出た。

昨日、あれだけ大きな話をした直後だというのに、身体は妙に軽かった。緊張が解けたというより、進むべき先が言葉になってしまったことで、余計な迷いが削ぎ落ちた感覚に近い。

廊下の先、トレーニングルームの扉が開いている。

そこに立つ賢崇と目が合った。

「起きていたかい」

「はい」

「久しぶり少しだけ、見ようか」

蓮は短く頷き、そのまま中へ入る。去年の冬休みの間、何度も使った部屋。

鏡、マット、チューブ、バランスボール。最初にここへ入った時とは違って、今はどこに何があるかも、何をどう使うかも身体が覚えている。

賢崇はマットを足元へ引き寄せた。

「股関節から確認し
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