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第10話

Author: すみか
「ですが、あの世界を選んだのは私です。埋め合わせをさせてください」

システムは少し間を置いてから続けた。

「あなたが消去されたあと、久世美月は正気を失いました」

俺は言葉を失った。

「最後の1時間で、彼女はあなたが自分を愛していたことに気づきました。その罪悪感が、記憶にかけられた制限を打ち破ったのです。

誰もがあなたを忘れましたが、久世美月だけはあなたの存在を覚えています。今も世界中を捜し回っています。

彼女の暴走によって、あの世界は急速に崩壊しています。あなたが戻らなければ、世界そのものが消滅します。

戻りますか?」

ぼんやりしていると、真奈が目の前で手を振った。

「何を考えてるの?お腹がすいたから、食事に付き合って」

我に返り、真奈にうなずいた。

同時に、心の中で答えた。

「戻らない。あの世界じゃ、誰にも優しくされたことがなかった。戻りたいと思える理由も、待っていてほしい人もいない」

システムは数秒黙ったあと、笑った。

「分かりました」

真奈は俺を海辺へ連れ出し、海風に吹かれながら一緒にバーベキューをした。

夜8時になっても浜辺には多くの人がいた。少
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