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第366話

Author: 星柚子
「この子、君が嘘ついてるって言ってる」正修が真顔で言う。

奈穂は頬をふくらませて彼を睨んだ。しばらく見つめ合って――

次の瞬間、二人同時に吹き出す。

「子どもすぎない?正修」奈穂が笑いながらからかう。

正修は彼女の頭をぽんぽんと撫で、それからパンダのぬいぐるみの頭も撫でた。目元はとろけるほど優しい。「たぶん、俺のほうが君たち二人より幼稚だな」

彼女の隙をついて、ぬいぐるみをひょいと取り上げ、猫の爪型ソファに置く。

「こいつはここで寝てもらおう」そのまま彼女を抱き寄せ、囁くように言った。「寝室は、俺たち二人の場所だから」

奈穂は彼を睨み、言い返そうとして――

ふと何か思いついたのか、にやっと笑う。

「いいよ?」

正修が何か言い返す前に、彼女はくすっと悪戯っぽく笑った。「どうせ京市に帰ったら、また毎晩この子抱いて寝るし」

「……」言葉に詰まる正修。

彼女が得意げに笑うのも束の間。突然、彼は身をかがめ、片腕だけで軽々と彼女を抱き上げた。たくましい腕がしっかりと彼女を支え、そのままスタスタと階段を上っていく。

「ちょ、ちょっと!下ろして、下ろしてってば!」

抗議の声
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