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第548話

Auteur: 星柚子
「何言ってるんだ。君は僕の大事な宝物だぞ。放っておけるわけないだろ?」

「やっぱり、あなたが一番私に優しいわ」

ルナは隆治に抱きつき、彼の頬にキスをした。

隆治は彼女の機嫌が直ったのを見て、こっそりと安堵の息をついた。

本当は、隆治が自分に大げさな約束を並べているだけだということを、ルナだって薄々分かっていた。だが今の自分には、隆治にすがる以外に方法がなかった。

芸能界に入ってからというもの、隆治という後ろ盾を頼りに、彼女はどこへ行っても傲慢で横柄な態度を取り続けてきた。そのせいで彼女を快く思わない人間は多く、業界内での人脈などほとんどない。

結局、頼れるのは隆治しかいない。何しろ彼はネクストスターの副社長なのだから。

そして、奈穂のことを思い出すと、ルナの胸の中には激しい憎しみが湧き上がった。

もし奈穂さえいなければ、こんな目に遭うことはなかったのに!

――覚えていなさい。いつか自分が大ブレイクして、もっと大きな影響力を手に入れたら、その時は皆に言いふらしてやる。奈穂が自分をどれだけいじめたのかを!

だがこの後のこと、ルナには想像もしていなかった。

日が暮れかけ
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