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第784話

Auteur: 星柚子
もともと博は、政野が拒否することを前提に、激しく言い争ってでも無理やり会社へ連れて行く覚悟をしていた。

それなのに、政野があっさり承諾したものだから、逆に呆気に取られてしまう。

しばらくしてようやく我に返った。「よし……絶対に俺を騙すなよ。明日もし来なかったら、ただじゃ済まさんからな」

「僕が父さんを騙す必要はないだろう」政野は無表情のまま答える。「行くと言ったなら、行きます」

博は少し考え、確かにそうだと思った。

息子は、本当に嫌なことなら最初からはっきり断る。

一旦頷いて、あとで後から話をひっくり返すような性格ではない。

「考え直してくれてよかった。安心しろ、会社のことに慣れてないのは分かってる。信頼できる人間をつけて教えさせる。少しずつ慣れていけばいい」

政野は何も言わず、ただ静かに頷いた。

博は本当なら、まだいくつか言っておきたいことがあった。

だが政野の様子を見て、結局それ以上は何も言わず立ち上がり、そのままアトリエを後にした。

……

政野のアトリエを出た直後、博のスマホに一本の電話が入る。

相手は腹心だった。

その声は重苦しい。「旦那様、あの二人
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