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第300話

作者: おやき
「清華、爺ちゃんと婆ちゃんはここに来るのに全財産を使っちまってね、切符代で消えちまった。人の残り物を恵んでもらうしかなかった。でもこれは婆ちゃんが選り分けた綺麗なやつだよ。お前にやる」雅子は慈愛に満ちた聖母のような顔で言った。

清華は怒りを笑顔に変え、茶碗を強く押し戻した。「お婆ちゃんが食べて。お腹空いてるんでしょ?」

「私たちはもう食べたよ。残りの麺をもらってね」

「それじゃ足りないでしょう?栄養失調になるわ」

「年寄りはそんなに食わんよ。お前は若いんだから」

清華は爆発寸前だったが、雅子の完璧な演技に対抗するには、同じ土俵に立つしかなかった。

演技力勝負だ。負けるわけにはいかない。

「お婆ちゃん、痩せたわね」清華は目を潤ませ、声を震わせた。

「お前のお父さんが死んでから、苦労してねえ……」

「わかってるわ。あの放蕩息子のせいで苦労したのよね」

「……え?」雅子の動きが止まった。

「酒と博打に溺れ、金をせびり、暴力を振るい、親不孝の限りを尽くしたあの息子のせいでしょ?お婆ちゃんたちも殴られてたものね」

雅子の顔色が変わった。「お前の父親はいい子だったよ!親孝行
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