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第872話

Author: 小粒キャンディ
一花は柊馬を連れてその送ってきたプレゼントを見に行った。

それで、浩之は本気だったと分かった。

二人が首を捻っていると、一花に浩之からのメッセージが届いた。

内容は簡潔だった。

【お引越し、おめでとうございます。末永くお幸せに。三条浩之より】

一花がメッセージを読んでいる間、柊馬の視線もそこに落ちていた。

「彼は君になかなかよくしているんだね」

柊馬の口調は平静だったが、一花はその中に少し嫉妬を感じ取った。

「何を企んでいるかは分からないけど、私にその気があるっていうのは絶対に無駄だと思うよ」

一花は軽く柊馬の腕を引いて、顔を上げて言った。

浩之が仕事のためであれ、恋愛のためであれ、彼女は応える気がない。

しかし、恋愛というなら、さらに不可解だった。

浩之は元々綾芽を好きだったはずではないか?

一花は彼に、綾芽は良い人物ではないと警告したが、相手がそんなにすぐに心変わりするとは思えなかった。

「無駄でも、彼が君に目をつけているとなれば……」

柊馬は一花の腰を抱き寄せ、低く彼女の耳元で囁いた。

「やはり気分が悪い」

彼は一瞬暗い目つきをし、まるで独占欲を
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