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第35話

Auteur: 雪吹(ふぶき)ルリ
急に「嫌い」という一言が発せられ、司は何のことかさっぱり分からなかった。

しかし彼は気にも留めず、スマホを置くと、引き続き書類をチェックし続けた。

仕事を終えた頃には、すでに深夜になっていた。司は立ち上がり、自分のコップに水を注いだ。ふと真夕の方へと目を向けると、彼女はすでに眠っていた。

司はソファへ戻ろうとしたが、その時「ピンッ」という音が響いた。枕元に置かれた真夕のスマホが光り、新しいラインのメッセージが届いたのだ。

無意識に視線をそちらへ向けた司は、次の瞬間、冷たい瞳を細めた。

画面に映った彼女のラインのアイコンが、自分の天才後輩のMのものと、全く同じだったのだ。

司は大股でベッドへと歩み寄り、彼女のスマホを手に取ろうとした。

しかしその瞬間、真夕が寝返りを打ち、彼の手の上に彼女の清楚な顔が乗っかってしまった。

司の動きが一瞬止まった。自分は何をしているのか? さっき見間違えたに違いない。真夕があの天才後輩であるはずがない。

そんなこと、あり得ない。

彼女はただの空っぽ美人なんだから。

その時、司は手のひらに柔らか
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