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第577話

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楓は少し驚いた様子で言った。「あなたも彼女のこと、好きじゃないの?もしかして、私のため?」

遥はウィンクしながら答えた。「もちろんよ」

「やった!彼女の芸能プロダクションなんて、できたばかりの会社よ。スターライトエンターテインメントとは比べ物にならないはずだから。あなたが動けば、きっとひとたまりもないね!」

「あんな会社、大したことをしなくても、所属タレントを引き抜くだけで潰せるわよ」と遥は言った。

楓は、芸能プロダクションの立ち上げ当初はタレント育成費用がかさみ、所属タレントがいなければ、商品を市場に送り出すことができず、利益を上げることができないことを知っていた。

楓は、一度嫌いになると、その人のすべてが嫌いになるタイプで、特に月子においては強い憎しみを抱いていた。

彼女は、月子が落ちぶれる日を待ちわびていた。

遥は楓を慰めた。「楓さん、そんなに焦らないで。考えてもみて。月子さんはバツイチよ。鷹司さんのお母さんが気に入ると思う?

それに、彼女の職歴だって、Sグループの秘書以外、何も誇れるものがないじゃない。才能なんて、なおさら。あなたは芸術家で、個展のチケットは入手
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