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第10話

Author: たまご味のポテトチップス
去年、学校で撮った証明写真が、遺影として真ん中に飾られている。

制服を着た僕は、レンズに向かって笑っていて、瞳は輝いていた。

僕の身に起きたことを知った親戚や、近所の人たちが悲しんでくれた。

「あんなに良い子が。どうして死んじゃったんだろう」

「外で凍死したそうよ。親って気を抜いちゃいけないわね」

「せっかくの新年に。本当にかわいそう……」

ママは遺影の前でひざまずき、泣き崩れながらこう言った。

「純一、ごめんね……許してちょうだい。帰ってきて……」

パパの目の下に濃いクマができて、少し老けたように見えた。

兄も悲しんでいて、僕の写真を見つめながら言った。

「純一、ごめんな……あの日、列に割り込まなければよかった。本当にごめん……」

幼い妹は死の概念が分からず、ママの服の裾を引っ張って無邪気に聞いた。

「ママ、お兄ちゃんはいつ帰ってくるの?一緒におもちゃで遊びたいよ」

その様子を見ていると、僕の体は少しずつ透明になっていった。

太陽の下で消える露のように、風で消える霧のように。まるで最初からいなかったかのように。

親にがっかりしたこともあったし、兄や妹に嫉
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    去年、学校で撮った証明写真が、遺影として真ん中に飾られている。制服を着た僕は、レンズに向かって笑っていて、瞳は輝いていた。僕の身に起きたことを知った親戚や、近所の人たちが悲しんでくれた。「あんなに良い子が。どうして死んじゃったんだろう」「外で凍死したそうよ。親って気を抜いちゃいけないわね」「せっかくの新年に。本当にかわいそう……」ママは遺影の前でひざまずき、泣き崩れながらこう言った。「純一、ごめんね……許してちょうだい。帰ってきて……」パパの目の下に濃いクマができて、少し老けたように見えた。兄も悲しんでいて、僕の写真を見つめながら言った。「純一、ごめんな……あの日、列に割り込まなければよかった。本当にごめん……」幼い妹は死の概念が分からず、ママの服の裾を引っ張って無邪気に聞いた。「ママ、お兄ちゃんはいつ帰ってくるの?一緒におもちゃで遊びたいよ」その様子を見ていると、僕の体は少しずつ透明になっていった。太陽の下で消える露のように、風で消える霧のように。まるで最初からいなかったかのように。親にがっかりしたこともあったし、兄や妹に嫉妬したこともあった。叔父には恨みさえ抱いたこともある。けれど、今はもう何も感じない。愛も恨みも命とともに消えて、二度と戻らないのだ。最後の瞬間に目に映ったママの絶望した表情。パパの疲れ切った背中。兄の涙と妹のつぶらな瞳。そして、僕は完全に消えていなくなった。煙が空気中に散っていくように。雪が融けて水滴になるように。僕がこの世界にいたことが嘘だったように。……僕が消えた後も、時間は流れ続けた。葬儀が終わってから、家の中はしばらく暗い雰囲気のままだった。ママは一日中泣き続け、僕の写真を持ってじっと眺めた。夜は眠れず、夢の中でサービスエリアで寒さに震える僕の姿を見た。目が覚めるたび、ママは泣き叫んでいた。パパは口数が減り、仕事も上の空だった。子供の話題を避け、街で歩く子供の姿さえうまく直視できなくなった。親戚付き合いも旅行に出かけることもしなくなって、代わりによく一人でタバコを吸うようになった。兄は、一晩で大人になったように見えた。わがままを言わなくなり、一日中パパとママに甘えることもなくなった。そして勉強に夢中だった。

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