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第6話

Author: たまご味のポテトチップス
「いいよ。予約が取れるか確認するね」

みんな楽しそうに正月の予定を話し合っている。どこへ挨拶に行くか、どこで遊ぶか、何を買うのか。

僕も仲間に加わりたくて、嬉しそうに彼らに近づいた。一緒に行きたいと何度も伝えようとしたけれど、僕の声がみんなに届くことはなかった。

そうか、僕はもう死んだんだ。一緒に行けないのだ。

兄が急にスマホを置いて、ママのそばへ駆け寄った。

「ねえママ、スマホの充電切れた。ママの貸してよ」

「まったく、スマホばかり見ないでって言ってるでしょ」

ママは文句を言いながらも、兄にスマホを手渡した。

妹もやってきて、ママのズボンの裾を引っぱる。

「ママ、お金ちょうだい!お菓子買いに行く!」

「もうこんな時間よ。これから晩御飯でしょ。また明日ね」

ママはそう言いながらも、財布から何枚か札を抜き出した。

妹は喜んで、部屋の中を走り回った。

最初から最後まで、誰の口からも僕の名前は出て来なかった。

まるで、僕という人間は初めから存在しなかったようだ。

ママが窓の外を見て、眉をひそめる。

「何だか、大事なことを忘れているような気がするんだけど……」

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