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第19話

Author: おミカン
「絵里」

病室に和也の声が響いた。

絵里の体が強張る。顔を上げると、そこには案の定、和也の陰鬱な顔があった。

絵里は周囲を見回した。介護士も手伝いさんもいない。水を汲みに行き、昼食の準備をしているのだろう。

「何しに来たの?」絵里の声は冷ややかだった。

和也は奥歯を噛み締め、怒りを抑え込むように低い声で言った。

「昨日は烈が悪かったことは認める。お前に怪我をさせたんだからな。だが、もとはと言えばお前が寧々をいじめたのが悪いんだぞ。

それに、兄さんに告げ口して、烈を追い詰めるなんてやりすぎだ」

相変わらずだ。

いつだって、どんな時だって、和也は私を責めるだけ。

事情も聞かず、頭ごなしに私を断罪する。

そうであるなら、もう彼に話すことなど何もない。

「それで?何しに来たの?私を断罪するため?」

絵里の表情は冷たく、どこか他人行儀で、和也の心臓を一瞬震わせた。

まるで、彼女を失いかけているような感覚。

だがすぐに、そんなことはあり得ないと思い直す。この五年間、絵里は彼を骨の髄まで愛していたのだ。彼を愛さないはずがない。

和也は恩着せがましく言った。

「お前が
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