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第267話

مؤلف: おミカン
「チャンスをくれ。送らせてくれよ。約束する……絶対にしつこくしない」

杖をついているというのに、端正な顔立ちから滲む人たらしの色気は隠しようがない。

だが絵里は眉ひとつ動かさず、冷ややかに言い捨てた。

「今でも十分うるさい。離して。離して」

和也は動かない。

それでも絵里の瞳が氷みたいに冷たいと悟ったのか、結局、渋々手を放した。

絵里はタクシーに乗り込み、撮影班が手配したホテルへ戻った。

プロデューサーは、前にT市で起きた件を知っていたらしく、気を遣ってくれたのだろう。わざわざ前回と別のホテルを取ってくれていた。

フロントでカードキーを受け取り、部屋へ。荷物を置き、顔を洗ってから、ようやくスマホを手に取ってLINEを開く。

裕也から何通か届いていた。

【ごめん。今、やっと気づいた】

【俺が悪い。お前が仕事に行くのも知らないなんてさ。あとでちゃんと罰を受ける】

【機嫌悪くならないで。俺は仕事してただけ。浮気じゃない】

【俺が悪いなら俺を罰して。自分を苦しめるなよ】

【……】

最後には、男の子が女の子にボコボコにされて顔を腫らしたスタンプまで添えられている。

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K “Sasasa” Saori
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