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第869話

Author: キラキラ猫
デパートのスクリーンは非常に大きく、茜の笑顔も画面いっぱいに映し出されていた。

その写真を見つめていると、遥はなぜか目頭が熱くなった。

妊娠後期のせいか、涙腺がひどく緩くなっている。

このような光景を見るだけで、思わず涙がこぼれそうになるのだ。

凛も顔を上げてその写真を見た。

「あれって、前にあなたにイメージキャラクターをやらせてほしいって直談判しに来たあの子じゃない?」

「ええ。芸能界を引退して、今はアフリカで野生動物の保護に携わっているみたいね」

凛はハンドルを切り、デパートの一帯を通り抜けた。

「今の彼女の方が、うちのブランドのイメージキャラクターにずっとふさわしいと思うわ。

真理ちゃん、今度は「北の古き民」からインスピレーションを得たジュエリーを作るつもりなんでしょ?

今の茜さんなら、すごく合ってるわよ」

甘く可愛らしいアイドル路線で売り出していたかつての茜よりも、今の彼女のほうが、「アンサンブル」のジュエリーの魅力を遥かに力強く表現できるはずだ。

「後で彼女に連絡してみるわ。アンバサダーとして協力してくれないか聞いてみる。

イメージモデルは無理かもし
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