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第8話

Auteur: トリプル・ヤナギ
皆が一斉に声のした方へ振り向くと、スーツ姿の結城弁護士が鑑定書を高く掲げていた。

「私は桜井奈緒氏の依頼を受け、より上級の機関へ再解剖を申請しておりました。この中にこそ真実があります」

その瞬間、健太や涼真たちの顔色がサッと変わった。

指紋鑑定が行われる前、私はすでに布石を打っていたのだ。

専門の弁護士に相談し、涼真の目を盗んでより権威のある法医学者に依頼し、再解剖を行うよう手配していたのだ。

もし健太が本当に私を裏切った場合、これが唯一の逆転劇への切り札となるからだ。

皆が固唾を飲んで見守る中、結城弁護士はゆっくりと報告書を開いた。

「再解剖の結果、死者の死亡推定時刻は深夜の2時頃であることが判明しました。よって、橘さんが提出した鑑定書には、死亡時刻の改ざんが疑われます」

名指しされた涼真は瞳孔を急激に開かせ、どもりながら言い返した。

「な、何の根拠があって私を疑うんだ!私だって長年の経験から、そちらの鑑定書の専門性を疑わせてもらうぞ!」

「本当ですか?橘先生、あなたは再解剖を行った主任法医学者の専門性に本気で異議を唱えるとおっしゃるのですね?」

結城弁護士は意
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