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第2章 ― 祝福か、それとも災いか?

Autor: Mr. Rams
last update Fecha de publicación: 2026-10-01 14:54:22

ジゼル・サーベドラ

「裏切り者!」私は大声で叫んだ。バーナードはすぐに立ち上がったが、謝るどころか、むしろ怒りを露わにした。

「お前にも非があるんだ。いつも気難しくて、なかなか心を開こうとしなかったから、俺は他の誰かを探すことになったんだよ」とバーナードは言った。

私はバーナードの頬を思い切り平手打ちした。「恥を知りなさいよ! 浮気したことを私のせいにするなんて。それにアニー、あなたも恥知らずね! 自分のいとこを裏切るなんて!」アニーは涙を浮かべ、何も言い返せなかった。

「もう終わりよ、バーナード。二人で一緒になればいいわ!」私は床に唾を吐き捨て、足早にその場を立ち去った。

涙を流しながら車を走らせた。行き先などわからなかった。ただ、道が続くままに車を走らせ続けた。私は天涯孤独の身であり、慰めを求めて頼れる両親も兄弟もいなかった。

数少ない親しい人間の一人だったビーに裏切られ、5年間愛した男性にも騙されていた。そして何よりも辛かったのは、彼が私を捨てて選んだ相手が、私の血を分けた身内だったことだ。

彼に身を許さなかったのが間違いだったのだろうか? 私にとって、処女であることは神聖なものだった。将来の夫のためにとっておきたかったのだ。バーナードに身を捧げるつもりではいたけれど、彼は待てなかった。

その夜、失意のあまり、私はバーへ向かった。普段はお酒を飲まないのに。店内は騒々しく、酔っ払いが踊り、音楽が大音量で流れていたが、涙が止まらない私にはそんなことはどうでもよかった。

「何か強いお酒をちょうだい」とバーテンダーに言った。彼は頷き、ウイスキーのショットを差し出した。

私はそれを一気に飲み干し、もう一杯頼んだ。さらにまた一杯……何杯飲んだかわからなくなるまで。それでも、もっと欲しかった。

「もう一杯!」私はカウンターを叩きながら言った。

「お嬢さん、もう15杯も飲んでますよ。かなり酔っています」とバーテンダーが言った。

「あなたには関係ないでしょ?」私は声を上げた。

バーテンダーがコーヒーを差し出しながら言った。「その状態で家に帰るのは無理かもしれないよ」

苛立ちを覚えながら立ち上がり、バッグから金を取り出してカウンターに叩きつけた。まだ家に帰りたくなかった。車を運転できないし、何より家にいたら、さっき起きた出来事を思い出して思い悩んでしまうだけだったからだ。

外に目をやると、霞む視界の中にホテルが見えた。グランド・ハイアットだ。高そうではあったが、一晩だけのことだ。安っぽいモーテルや車の中で寝るよりはマシだろう。

ふらつく足取りで向かい、部屋を予約してキーカードを受け取った。308号室。エレベーターの中で、床に倒れ込まないように手すりにつかまらなければならなかった。ドアが開くと、私は必死に目を見開いた。

309号室? カードを確認すると、間違いなくそこだった。

だが、カードをかざす前にドアが少し開いていたので、そのまま中に入った。室内は暗かったが、ドアを完全に開けるか開けないかのうちに、突然腕に引き寄せられ、唇にしっかりとキスをされた。

抵抗しようとする理性をよそに、男の巧みなキスに身を任せてしまった。彼の吐息は心地よく、舌を口の中に滑り込ませてきたときも身を引くことはせず、むしろ情熱的に舌を絡め返した。

彼はすぐに私を抱き上げ、ベッドに横たえた。体を愛撫し、手早く服を脱がせていくその手つきから、彼の焦がれるような思い――あるいは激しい欲望――が伝わってきた。

彼は首筋から胸へと唇を這わせ、両方の乳首を吸った。

「あぁ……」彼の頭を抱きしめながら、思わず声が漏れた。

彼の唇はお腹から下腹部へと降りていき、やがて私の秘部へと達した。

彼が濡れたあそこに顔を埋めると、私はぎゅっと目を閉じた。彼は私のクリトリスを吸い、実際の性交を模倣するように舌を中へと突き入れた。私はもう、絶頂を抑えきれなくなった。

やがて彼は私を反転させ、硬くなった自身のモノを私に擦り付けた。

*****

ホテルのバスルームのドアが開き、他の客が入ってきたことで、私は我に返った。彼はその場を立ち去った。アパートに戻ると、大家のルイス夫人が待ち構えていて、怒りを露わに私に詰め寄ってきた。「おい、ジゼル!家賃はいつ払うつもりだい?もう一ヶ月分は過ぎているし、今月分も始まって​​いるんだよ。月末までに払わなきゃ、新しい住まいを探すことだね。さもなきゃ、あんたの荷物を路上に放り出すからね!」

「すみません、ルイス夫人。今月いっぱいで出ていきます」と私は答えた。

老婦人は怒った様子で立ち去った。私は深く息を吐き、ドアの鍵を開けようとしたところで、バーナードが近づいてくるのに気づいた。

「どこに行ってたんだ?なんで一晩中帰らなかったんだ?昨日から何度もここに来ていたんだぞ」と彼は怒りをあらわに言った。

私の怒りに火がつき、激しい口調で言い返した。「だから何?私たちの関係はもう終わったんだから、あなたには関係ないでしょ!アニーのところへ行って、二度と私の前に顔を見せないで!」

バーナードは許しを請い続け、二度とあんなことはしない、アニーとは別れると約束した。でも、私は馬鹿じゃない。一度浮気をする人間は、何度でも繰り返すものだと思っている。

「お願いだ、ジゼル、行かないでくれ。君を失うなんて耐えられないんだ」彼は泣き出しそうだった……。

……その言葉に。

「私を失うのは嫌なくせに、私を傷つけることは平気なのね?『価値がない』だなんて言ったじゃない!もう終わりよ。二度と騙されないわ!」私は苛立ちを露わにして言った。

「頼む、チャンスをくれ。何でもするから……待てよ、その首の跡は何だ?キスマークか?」彼は怪訝そうに尋ねた。

「何の話?」私は怒って言い返したが、内心では動揺していた。

「昨夜、本当はどこに行ってたんだ?男と一緒だったのか?誰にでも体を許したのか?」バーナードは激昂して叫んだ。

私は彼を平手打ちし、胸を拳で殴りつけた。

「私をあなたと一緒にしないで!欲望のままに生きるような人間と!出て行って。さもないと警察を呼ぶわよ!」私は涙ぐみながら言った。

バーナードは出ていくしかなかった。私は急いでドアを閉め、抑えきれない涙を流した。

お酒を飲んで見ず知らずの相手と一夜を共にしてしまったことを後悔した。大切に守ってきた処女を、あんな形で失うことになるとは夢にも思わなかったのだ。

その翌日の早朝、私はアパートを後にした。すべてを忘れたかった。だから引っ越して別の街へ行き、過去を断ち切る必要があった。

行き先など決まっていなかった。

一ヶ月後……。

体調の悪さで目を覚まし、すぐにトイレへ駆け込んで吐いた。理由はわからなかったが、胃がひっくり返るような不快感があり、ここ数日は食欲もほとんどなかった。就職活動で帰宅が遅くなり、食事を抜くことも多かったのだ。ふと生理用品のストックに目をやると、一つも使われていなかった。私は固唾をのんだ。

心臓が激しく高鳴っていた。すぐに手持ちのお金を持って最寄りの薬局へ行き、妊娠検査薬を買った。

結果を待つ間、リビングを行き来していた私は、突然立ち尽くした。二本の線。妊娠してる!

信じられない!

私は呆然として、その場にへたり込んだ。

これからどうすればいいの? 貯金は底をついているし、まだ仕事だって決まっていないのに。

その時、突然携帯電話が鳴った。私はシャツの袖で涙を拭い、声を落ち着かせようと努めた。

「もしもし?」

「ジゼル・サーベドラさんでしょうか?」と、電話の向こうから声がした。

「はい、私です。どちら様でしょうか?」と私は答えた。

「ジョンソン・グループの人事部、ロリーと申します。おめでとうございます、サーベドラさん。あなたを役員秘書として採用することになりました。明日、出社していただけますか?」

私は呆気にとられた。採用? ついに仕事が決まったんだ。

「は、はい! もちろんです!」と私はどもりながら答えた。

「わかりました。明日の朝8時にお待ちしています。遅刻しないようにしてくださいね」そう言って、彼女は電話を切った。

私は妊娠検査薬を見つめた。これが祝福すべきことなのか、それとも厄介な問題なのか、わからなかった。妊娠していると知ったら、会社は私を採用してくれるだろうか? 今は秘密にしておくべきかもしれない。そうしないと、採用が取り消されてしまうかもしれないから。

ふと、あの夜の男性のことが頭をよぎった……。

あの一夜限りの関係が、妊娠という結果を招いたのだ。

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