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第475話

مؤلف: 小円満
私が黙っていると、高司は勝手に続けた。「もしあの日、ちゃんと出廷していれば、こんなことにはならなかった。拉致犯はもちろん許せないけど、きっかけを与えたのは君でもある」

私は小さくため息をつき、顔を上げて尋ねた。「あの日、もし私が行ってたら……もう時生に心菜の親権を取らせてたの?」

「俺をそんなふうに見てるのか?」彼は眉をひそめ、視線に複雑な色が浮かぶ。

せっかく落ち着いてきた関係を、またこじらせたくなくて、私は口を閉ざした。時生の弁護をするのも、ただの仕事なんだと思うことにした。

高司は数口食べたあと、ふいにナイフとフォークを置いた。「もし本当に、君のカルテを時生に渡していたら……一生恨まれるだろうな」

私は驚いて顔を上げた。「渡してないの?彼、知らないの?」

もう離婚裁判は始まっているのに、証拠の話を依頼人と共有していないなんて、そんなことがあるの?

「……ああ」彼はあっさりとうなずいた。

「じゃあ、どうして亮介さんに病院でカルテを調べさせたの?」私は問い詰めた。

「基本情報を調べてるときに、君がよく精神科に通ってるのに気づいてな。理由を知りたかった」

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