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第602話

Penulis: 木真知子
風が切れる音——!

隼人の鼻先を僅かに擦り抜けるほど、陰気で激しい一撃が襲ってきた!

彼が素早く反応できなければ、この突然の攻撃を回避できなかっただろう。

この一撃だけで、隼人は気づいた。

隆一の優雅な外見の下には、多重人格かのような凶暴な獣が眠っている!

桜子を彼に連れて行かせてはならない。

絶対に!

出来事はあっという間に起こった。

桜子は何も気づかずに進んでおり、騒動が勃発していることすら知らない!

隆一は再び拳を振りかざした。

隼人は素早く身をかわし、逆に長い脚を振り上げて、彼の胸元をかすめた!

隆一は二歩後退し、青白い血管が浮かび上がるほど、拳を握りしめていた。

一方、襲われた隼人は、地面に釘付けになったかのように、動かずに立っていた。

隆一はゆっくりとメガネを押し上げ、眼には血気がこもった。

森国での十五年間、母を守るために、彼は名門の師匠に付き、格闘技や銃器操作を習得した。

近接格闘、射撃、ナイフ術......全てをマスターし、素早さで肉体の弱さを補ってきた。

しかし、この瞬間
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