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第11話

作者: 青ノ序
最近、綾はすごく口が達者になった。きっと明里とばっかり一緒にいるからだ。人をやり込めるようなことばっかり覚えてる。

明里は、海斗が自分をにらみつけて、中指を立てているのに気づいた。

湊と凪が話しているすきに、明里はさっと海斗の手をつかむと、その中指を彼の口にぐいっと押し込んだ。

「おえっ!」

海斗は指を引っ込めるのが間に合わず、中指がのどを突いてしまった。えずいて、目に涙を浮かべていた。

「次やったら、その指、剣で切り落とすからね」

凪は海斗をぐっと抱き寄せると、怒ったように言った。「なんてことするのよ、子供相手に!」

「しつけを手伝ってあげただけよ。お礼は要らないわ。

『親が親なら子も子』って言うもんね。親がこれじゃあ、子供もかわいそう」

明里はちっちっと舌を鳴らしながら、同情するように海斗を見つめた。

湊はうんざりしたように眉をひそめ、スタッフを呼んだ。「席を替えてもらえますか」

人混みが嫌いだし、フェンシングにも興味はなかった。

ここにきたのは凪と海斗に付き合うためだったのに、まさかこんな騒ぎになるとは思っていなかった。

一行がいなくなると、明里は空気が
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