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第 311 話

مؤلف: 柏璇
蒼司が喫茶店を出たとき、足元がふらつき、今にも倒れそうだった。

運転手が慌てて支え、車に乗せる。

「蒼司社長?」

蒼司は目を閉じ、かすれた声で言った。「……あの私立病院へ」

「承知しました」

車が静かに走り出す。

その間、蒼司の眉間の皺は一度も緩まなかった。

子どものころから、両親が健在だったときでさえ、彼は「無力さ」というものを感じたことがなかった。

家が没落してからも、自分の力で這い上がってきた。苦労も困難も、すべて乗り越えてきた。

けれど、雅俊を前にしたとき、どうしようもなく押し潰されそうな威圧感に、息が詰まりそうになった。

あれが、これが、本物の「上に立つ者」の持つ気迫というものなのか
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