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第838話

Auteur: 春さがそう
親子運動会は歓声と笑い声の中で幕を閉じた。

夕日の余光が、こぼれた金色の蜜のように、キャンパス全体を優しく包み込んでいた。

三人の影は長く長く伸び、親密に交わり合い、温かく静かなシルエットを構成していた。

隼人は紗季と陽向のそばを歩いていた。片手には今日息子が勝ち取った賞品を提げ、もう一方の手は時折上がり、風で乱れた紗季の髪を直してやった。

傍らでピーチクパーチクと絶え間なく喋る母子、夕日の下でキラキラと輝く大小の笑顔を見て、心はかつてないほどの満足感でいっぱいに満たされた。

たとえ今すぐ死ねと言われても、この瞬間の永遠と引き換えになるなら本望だとさえ思えた。

「今日の一位を祝って」

隼人の声は低く優しく、自分でも気づかないほど微かな恐れを含んでいた。

「レストランを予約してあるんだ。みんなで……ご馳走を食べに行かないか?」

紗季を見つめるその目には、隠しきれない緊張と期待があった。

陽向はすぐに興奮して飛び跳ね、紗季の服の裾を引いて甘えた。

「やったー!ママ、ご馳走食べに行こうよ!僕、ロブスターが食べたい!」

紗季は息子のキラキラした目を見て、そして判決を待つ
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