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第 587 話

作者: 一笠
何度も何度も邪魔され、志穂はすっかり気力を失っていた。煌に出会うまでは......あの時、彼も似たようなことを言ったのだ。

その後、煌の助けを借りて、彼女は少しずつ自分の権利を取り戻し、鈴木グループの経営権を掌握していった。

煌は、彼女の才能をいち早く見抜き、手を差し伸べてくれた人だった。その恩を、彼女はずっと胸に刻んでいる。

だから、煌が自分のファッション誌創刊の夢に触れ、凛に会いに行くよう勧めてきたときも、深くは聞かなかった。煌が夢の実現のために、適切なアドバイスをくれたのだと思っていた。

彼に下心があるんじゃないか。そんな疑いを、自分がいつから抱き始めたのか......志穂には、分からな
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