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第 170 話

Auteur: 江上開花
亜夕美は黙り込んだ。

これが陸田監督の言うサプライズ?

なんというか……ありきたりだ。

亜夕美は当事者である保司が驚いたふりをし、花束を受け取り、願い事をし、ろうそくを吹き消して周りの人々と抱き合って感謝しているのを見ていた。

周囲は賑やかだったが、実際には亜夕美には関係のないことだった。

亜夕美はスマホを取り出し、静樹に謝罪のスタンプを送った。

【佐武社長、今日は約束を破ってしまいそうです。うちの主演俳優の誕生日でパーティーを開いたんです。私も招待されたので、後で誕生日プレゼントを選びに行かないといけません。碧唯ちゃんにビデオ通話する時間がなさそうです。代わりに謝っておいていただけますか?】
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