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第34話

Author: 一燈月
小夜が電話を切り、圭介に連絡しようとした、その時。芽衣に呼び止められた。

「何よ、あなたが謝ることなんてないわ!おかしいのは長谷川の方よ。公私混同も甚だしいわ、あなたには何の関係もないじゃない!

それに、最初にこの件を引き受けたのは私なんだから。私のせいでダメになったのよ。私はせいぜい弁護士を辞めて実家を継ぐだけだけど、本当に大変なのはあなたの方でしょう」

芽衣はため息をついた。

「長谷川の狙いは明らかよ。長谷川家の力を使えば、今、この帝都であなたの案件を引き受ける弁護士なんて誰もいない。あなた、どうするつもり?」

そこまで言うと、芽衣は心配と怒りが入り混じった声で続けた。

「あの男、本当に最低だわ。

あなたがあの人のためにどれだけ尽くしてきたか。あれだけ大きな長谷川グループなのに、離婚の慰謝料として僅かばかりのすら渡したくないなんて。

こんな汚い手まで使って……あなたの結婚生活って、一体何だったのよ……」

芽衣は心から親友が不憫でならなかった。

相手の初恋の人が帰国し、あれだけ堂々と浮気しているのだから、離婚はそう難しくないと思っていた。

それに、小夜が要求した
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  • 夫と子を捨てた妻が、世界を魅了するデザイナーになった   第361話

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