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第299話

Auteur: かおる
「雅臣、オークションが始まるわ。

何か話があるなら、終わってからにしましょう」

雅臣は、影斗と腕を組んで去っていく星の後ろ姿をじっと見つめ、薄い唇を硬く結んだ。

瞳の奥には冷ややかな光が一閃する。

会場内。

彩香は、星と影斗が入ってくるのを見つけ、手を振った。

「星、榊さん、こっちよ」

星は歩み寄りながら言った。

「せっかく一緒に来ようって言ったのに、あなたったら自分で来るんだから」

「だって二人並んだら絵になるでしょう?

美男美女で舞台に登場って感じ。

私が一緒に並んだら、注目度を下げちゃうもの」

そう言って胸を張る彩香は得意げな笑みを浮かべる。

「さっきの清子と雅臣、いかにも得意満面って顔してたわ。

特にあの清子、まるで孔雀の羽を広げるみたいに必死で自分を見せびらかして」

「しかも周りの人間もおかしいのよ。

清子をやたらと持ち上げて、天にも地にも並ぶ者なしって調子で」

彩香は鼻で笑い、軽蔑を隠そうともしなかった。

「あの程度の実績、星と比べたら取るに足らないわ。

どうしてあんなに大げさに騒ぐのかしら」

影斗が口を開く。

「清子は、雅臣をいま
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