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第604話

Penulis: かおる
「――二十億!」

その瞬間、静まり返っていた会場がざわめきに包まれた。

サマーが世に名を知られて、まだほんの数年。

いくら才能があるとはいえ、巨匠と呼ばれるほどの存在ではない。

そんな彼女の作品が二十億の値をつけるなど――常識では考えられなかった。

「まるで夢みたいだ......」

誰かが呟く。

だがその驚きの渦の中で、さらに札が上がった。

「二十二億」

落ち着いた声の主は、航平だった。

隣に座る雅臣、勇、清子が一斉に彼を見やる。

「おい航平、正気かよ?」

勇が目を丸くする。

「たかが一枚の絵に二十億?

冗談だろ。

金の使い道に困ってるのか?」

航平は軽く笑みを浮かべた。

「今日ここに来たのは、この絵のためだ」

「でもさっき星たちが競ってるときは、何も言わなかったじゃないか」

勇の言葉を背に、明日香が静かに札を掲げた。

「二十四億」

航平の声がすぐに重なる。

「二十六億」

そのやり取りを見ていた誠一が眉をひそめた。

「......あの男、明日香に対抗しているのか?」

明日香は確かにこの絵を気に入っていた。

二十億ならまだ出せる。

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Komen (6)
goodnovel comment avatar
U Tomi
存在架空はわかりましたが、何処もかしこも引っ張り過ぎてませんか? ここぞとを狙ってるんですかねー。
goodnovel comment avatar
しょう
何でサマーが男になってるの?初恋とか訳分からんし、司会者いい加減な事言うから誠一が明日香の後姿とか言い出すんでしょ!姉妹だからそりゃ似てるだろうけど明日香も最悪だね。自意識過剰だわ。じゃないと雲井家の令嬢は務まらんのかねぇ?てか、朝陽の執着キモ〜!ずっと断られてるのに諦めんとか、一途通り越してストーカー!マジで変態やん。
goodnovel comment avatar
美桜
もしかして絵に描いた庭って、仁志が星のヴァイオリンを聴いた場所なのかな?確かどこかの庭って言ってたような…。もしそうなら、清子の身バレが加速するかな?
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