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第804話

Author: かおる
「怜くんに確認したんだけどね。

物心ついた頃からずっと、影斗さんのそばには女性が一人もいなかったって。

それに、星に何かあれば影斗さんは本気で動く。

あんなに頼れる人、そういないよ?」

星は苦笑する。

「私は榊さんを友達としか思ってないわ。

男女特有の感情なんて、まったくない」

彩香は諦めずに続けた。

「感情なんて、あとからいくらでもわいてくるって。

別にいきなり結婚しろって言ってるわけじゃないよ?

まずは甘い恋愛から始めればいいじゃない。

学生の頃は恋をする暇なんてなかったでしょ?

そのあとも恋愛すっ飛ばしていきなり結婚。

結婚したらすぐ翔太くんを産んで......

正直言って、恋愛の甘い部分、星は一度も経験してない。

だからこそ、愛なんてこんなものって思っちゃうのよ。

影斗さんとなら、ちゃんと恋愛できると思う。

恋の楽しさも、きっと好きになれるわ」

彩香は元々、星と奏をくっつけようと思っていた。

幼なじみで、性格も趣味も合う。

誰が見ても、理想的な組み合わせだった。

けれど――

近すぎる二人は、ときめきがまったくなかった。

奏は何度も「
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