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第 1054 話

Auteur: 水原信
「うん」

モスは返事をした後、州平が背を向けるのを見つめていた。

州平は「時間があればまた会いに来る」と言ったが、モスにはわかっていた。これがおそらく、州平との最後の別れになるだろうということを。

それでもモスは州平を追いかけた。さっき州平が受け取らなかったにもかかわらず、モスは無理やりそのカードを彼の手に押し付けた。

「中には全部円が入っている。これはお前に渡すんじゃない。俺の孫のためだ。俺がこれまであいつに厳しすぎたせいだ」

だから星月はこんなに長い間、一度も電話をかけてこなかったのだ。

「星月がいらないとか言うなよ!このお金は全部星月のためにしっかり貯めておけ!」

モスは厳しい口調で言っ
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    そう言い終えると、優華は一同が反応するより先に会議室を出ていった。今回は、前回のような鬱屈した気分はまったくなかった。アシスタントも、胸のつかえが一気に取れたような顔をしていた。「牧野社長、さっきの株主たちの顔、見ましたか?本当に見ものだったですよ!」優華は小さく笑った。アシスタントは続けて尋ねた。「でも、あの人たちが簡単に会社での権限を手放すとは思えません」優華は初めから予想しており、対処法も考えていた。「大丈夫。結局、会社の決定権は私にあるから。これから、あの人たちが担当している案件を少しずつ外していくつもりよ。そうなれば、嫌でも会社に残れなくなる」彼らが手元の株に執着し

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