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第 1327 話

Author: 水原信
彼と梨花の間には、本当に愛があった。お互いに与え合ってきたのに、どうしてそれが尽くしすぎ男だのカモだの言われなきゃならないんだ?

「それに、梨花は一度だって俺に対して裏切るようなことをしていない。裏切ったのは俺のほうだ。……母さん、自分の息子に薬を盛るなんて、そんなことができるのは、あなただけだよ」清は振り返り、病床に横たわる母を見つめた。

深い悲しみとどうしようもない無力感が、彼の心を締めつけていた。

いまだに、彼は母親のしたことを許すことができなかった。けれど、母は病気で倒れている。息子である以上、この状況で過去のことを責めたり、見捨てて無視するなんてできるはずがない。

だから彼は、すべて
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