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第 1345 話

Author: 水原信
一方、州平。

会議が終わったあと、彼は海咲に電話をかけようとした。

時間的に見れば、もう帰宅しているはずだ――そう思って、自宅の固定電話に直接かけた。

数回コールが鳴ったのち、電話に出たのは――星月の、あどけない声だった。

「パパ!」

「星月、どうして君が出たんだ?ママは今、何してるの?」

息子と話すとき、州平の声は自然と柔らかくなり、その口調も穏やかになる。

「僕にもわかんないよ……」

星月は小さくため息をついた。

「ママ、出かけてからまだ帰ってこないんだよ。ぼく、てっきりパパのとこで引き止められてるのかと思ってた」

その言葉を聞いた瞬間、州平の眉がきゅっと寄った。

――おかしい。

海咲は確
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