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第 1420 話

Author: 水原信
けれど、清には一切通じなかった。

優しく出ても、強く出ても、彼の態度は変わらなかった。

そんな中、病室のドアが開き、梨花が入ってきた。その瞬間、清の母は「彼女は怒鳴り込んできたのか」と一瞬身構えた。

だが、梨花の態度は意外にも落ち着いていた。

「おばさん、入院費はすでに全部支払い済みです。ここでゆっくり療養してください。もしご希望があれば、退院後に良いリハビリ施設を手配します」

その口調はとても他人行儀で、淡々としていた。

これだけのことがあって、「お義母さん」と呼ぶ気にはなれなかった。これからはおばさんで十分――梨花の中で、そう決まった。

清の母は呆然とした。

――梨花は見舞いに来てくれたの
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