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第 1467 話

Author: 水原信
「夕奈……ありがとう」

今日花は笑おうとした。けれど唇の端が引きつり、どうしても自然にはならなかった。

彼女は背筋を伸ばし、妹と並んで階段を上がる。だが、足を一歩踏み出した瞬間、腰に鋭い痛みが走った。

――さっきの尚年の仕打ち。

彼はただ、鬱屈した怒りをぶつけるように彼女を乱暴に扱い、彼女の痛みなど少しも気にかけなかった。

「お姉ちゃん、また腰、痛むの?」

夕奈がすぐに気づき、支えるように腕を取った。

「え、ええ」

今日花はごまかすように答える。

「やっぱり……あの頃、何年も無理して働いてたからね。バイトも掛け持ちして。そりゃ腰も悪くなるわよ。もう無理しなくていいの。今は私と景吾がいるんだから
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