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第196話

Auteur: 浮島
礼都が瑠々に本心を打ち明けるはずがない。

礼都にとって瑠々のような清廉な女の子は、こんな汚れた事や下劣な人間とは一切関わらせるべきではない存在だ。

汚れ仕事をするのは、自分でいい。

彼女の前にある障害は、自分が全部取り除けばいい。

礼都は気の抜けたような笑みを浮かべて言った。

「大したことじゃないよ。ただの友達なんだし、ちょっと遊ぶだけさ」

瑠々の笑顔は一瞬だけ固まった。

「そう。じゃあ、楽しんでね」

蒼空は一切振り返らず、歩みを速める。

だが、瑠々は礼都の言葉の裏を察していた。

幼い頃から一緒に育ってきた。

彼の気配や表情を見れば、何を考えているかなど一目でわかる。

礼都の目が語っていた、「これから絶対何かする」と。

ただ、彼は瑠々を「単純で何も知らない子」だと思っているから、言わなかっただけだ。

瑠々はそれを責めはしない。

むしろ、助けるつもりでいた。

彼女は静かに歩を進め、プールサイドに立つ。

ちょうどその時、蒼空がその前を通りかかった。

瑠々は、勢いよくその手首を掴んだ。

「蒼空、ちょっと待って。ね、一緒に遊んでから帰ろう?」

その声音は
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