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第526話

Author: 浮島
「それでね、ある日たまたま松木家に行ったとき、瑛司がまだ私のことを好きだって知って、すごく嬉しくて」

瑠々の頰がわずかに赤く染まる。

「その日、瑛司の部屋に入ったんだけど、ベッドの下から蒼空が書いた告白の手紙を見つけちゃって。瑛司はそれを知っても怒らなかった。ただ『そんな気持ちは捨てたほうがいい』って言って......蒼空の前で私を抱きしめてくれたの。それで蒼空も分かってくれると思ってた」

聞けば聞くほど、菜々の顔には怒りが満ち、今にも割って入りそうな勢いだが、瑠々の言葉を遮りたくはないという表情だ。

瑠々は続ける。

「でも、正直私も瑛司も、蒼空が本当に分かってたのかどうかは分からないの。だってその後もずっと瑛司に執着してきて、手放そうとしなかった。私と瑛司が婚約するって知って、しかも私が瑛司の子を妊娠してるって分かったあとでも。瑛司は距離を置いて、冷たく接したけれど......全部無駄だった」

菜々はもう怒りで言葉が追いつかない。

「やっぱり関水なんて......お義姉さん、そのあとは?」

瑠々は唇を引き結び、淡々とした声で続ける。

「困っていたのは私と瑛司だけじゃ
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