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第423話

Author: つき酔
承也のいわゆる「声明」とは、単なる嘘に過ぎなかったのだ。

「莉奈の命を助けたいんでしょう?なら今すぐ、私の目の前でSNSに公式の声明を出しなさい。莉奈とは近いうちに離婚する、あの女にはもう一片の感情も残っていないって!」

だが、向かいに立つ承也が口を開くより先に、人質にされている莉奈がふいに低く笑い声を漏らした。

「美月、あなたって本当に滑稽ね」

「黙りなさい!」美月は憎悪を剥き出しにして莉奈の言葉を遮った。

それでも、莉奈の冷ややかな声は続いた。

「承也と私の婚姻届は偽造されたものよ。私と彼は、最初から夫婦でも何でもない……離婚なんて言葉、一体どこから出てくるっていうの?」

莉奈の唇に浮かんだ自嘲の笑みを見て、承也の底知れぬ黒い瞳が彼女の横顔を痛ましげに見つめた。銃を握る右手がギリッとこわばる。

莉奈の額に押し当てられた銃口は小刻みに震え、擦り剥けた皮膚を何度もえぐっていた。

だが、莉奈は痛みなどまったく感じていないかのようだった。彼女の意識はすべて背後の美月に集中しており、どうにかしてこの窮地を脱する突破口を探っていた。

美月は荒い息を吐きながら、向かいの承也へ
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