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第1475話

ผู้เขียน: 山本 星河
証拠さえなければ、KLグループは世論の目を簡単にそらし、冗談を交えてごまかすことができる。

過去にも同じようなことがあった。証拠がないせいで、結局すべてがうやむやに終わった。

由佳は確信していた。もし誰かが研究所に入って証拠を手に入れようとすれば、KLグループは本気でその命を奪いにくるだろう。その遺体を荒野に捨てるくらい、平然とやるはずだ。

なぜなら、それは彼らの命そのものに関わるから。

「研究所の内部スタッフから攻めるのがいい。人間には誰でも弱点か、つけ込める隙がある」と清次は言った。

彼は常にこの信念を持っていて、これまでにもビジネスのライバルから多くの人材を引き抜いてきた。

「それに、忘れるな。君自身も被害者なんだ」清次は彼女の腰を抱き寄せながら続けた。「研究所だけじゃない。君自身の過去も引き続き調べる必要がある。君がかつてケラー病院で治療を受けていた証拠を見つけるんだ。そしてKLグループの上層部――Kidd陰性の患者が誰なのか、そこまで突き止めないと、決定打にはならない」

「でも、こんなに調べることがあるなんて......礼音と太一だけじゃ手が回らないし、危険もある。人手が足りないわ」

「心配しないで。今回は部下を連れてきた。研究所もKLの本部も嵐月市にはない。だから、そのあたりは俺の部下に任せていい。礼音には引き続き、嵐月市で君の過去を追ってもらう」

「さすが、ちゃんと先のことまで考えてるのね」由佳は彼の胸を見上げながら、指先で円を描いた。

清次はその手をとって押さえつけ、体を反転させて彼女を下に押し倒した。

セックスが終わると、清次は由佳を抱き上げ、浴室で体を洗い、タオルで拭いた後、ベッドに寝かせた。

目を開けるのもやっとな由佳の額にキスを落としながら、清次は言った。「明日、ロゼンハイムに行ってくる。君は気をつけて。外出する時は、必ずボディーガードを連れて行けよ」

由佳は一瞬で目が覚めた。「ロゼンハイムに?」

「そう」清次はうなずいた。「清月がまだあちらでいくつか資産の整理をしてる。それに、君の妊娠のことを知って、写真まで撮ってるって話だから、何か使える情報を持ってるかもしれない」

由佳もうなずいた。「わかった。私も、ウィルミントンに行ってみようと思う。エマのお父さんに会って、もっと詳しい話を聞きたい」

「いいだろう。太一
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