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16.フライング

last update publish date: 2026-04-08 17:00:00

 ──…… ! 

 ────っ ! 

 朝。

 廊下がとにかく騒がしい。

 正確には廊下の遥か下。一階だ。

 気付いた京がもしやと身を起こすと、既に房の中は静かだった。房所か、この階自体の人が少ない。

 涼は既に起きていたようだ。

 昨晩、そのまま会話も無しに寝てしまった。房から出て廊下から下を見下ろす。

 偶然通りかかった者に聞けば、既に点呼は済んだあと。

 参ったように溜息をついた。

 涼が来る前は、京は誰かと同房になると絶対に夜は眠らなかった。昼に起きたまま浅い睡眠。そして早々に追い出すように相方を追い出す。これの繰り返しだ。

 京にとっても同世代の涼、それも全く悪意なく自分に笑いかけて来る姿は昔飼っていた愛犬 クロを彷彿とさせることもあった。

 今朝の『癒し』は二人でエントランスに行くはずだったが、涼は声をかけられなかったのかもしれないと思うと、少し心が痛むような気がした。

 同時に、勝手
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