「絶対内緒にしろよ ? この『城』から出る方法があるんだ」「へぇ。面白そうじゃん」「元々、ここの管理人は生きた人間だったらしい 」「ふーん……。俺たちみたいな……『人形』じゃないのか ? 」「そう。それでさ。管理人は網膜スキャンセンサーを『城』全体のパスキーにしてたんだよ。そいつの瞳が無いと、部下も好きに移動できないシステムだったって。 ある日、囚人の一人に目玉を無理矢理奪われた」「え…… ? でも……そんなの、使えないよな ? 」「普通はそう。その囚人は仲間に依頼して、管理人の目玉を、俺たちみたいな人形の眼に加工したんだってさ」「剥製みたいな物なのか ? 可能とは思えない。 でもその瞳があれば、この『城』から抜け出せるのか ? 」「多分ね。そのドールアイには特殊な術がかかってるらしい。 でも問題もあってさ。その瞳を手に入れた囚人が、別な囚人に隙をつかれて、片目を盗られちゃったとかなんとか」「じゃあ、今そいつは……ここから抜け出していないのか…… ? 」「だな。両眼が揃わないと出れないし、片方を盗んだのが誰か……分からないままなんだってさ。 牢の鍵はアナログの鍵に変わったけれど、この城自体から抜け出す最後の砦が、たった一つ生きてる城門の網膜スキャンシステム。 どうしても初代管理人のドールアイが欲しいわけ」「待って。って事は……初代管理人から目玉を強奪した『人形』と、そいつからこっそり片目を盗んだ『人形』の二人は…………まだ俺たちの中にいるのか ? 」「そういう事になる。 どうだ ? 脱獄に興味あるか ? 」
Terakhir Diperbarui : 2026-02-05 Baca selengkapnya